トランプ大統領が民主党の移民出身の女性議員に対し、「国に帰れ」といった暴言を繰り返しているようです。
政治的な習熟度の極めて低い日本でも、さすがにこのような発言をしてしまえば政界には居られなくなるでしょうが、トランプはそれでも大統領選に向けて自信満々なのでしょう。
そこには、当然ながらこれらの発言を批判する反対派より、聞いて喜ぶ賛成派の方が多いという見込みがあるのでしょう。
ただし、トランプのその読みがどうなるか、微妙な点もあるかも知れません。
トランプの確固とした支持層は白人低所得労働者層と言われていますが、それだけで大統領選に勝てたはずはなく、黒人なども低所得者層を中心にトランプ支持に回ったと見られます。
彼らは「新規移民」に対しては職をめぐって危機感を持っているでしょうから、不法移民対策を打ち出すトランプに支持をしたということがあるのかもしれません。
しかし、今回の発言では既にアメリカ国内に基盤を持ち議員にまでなっている人に対して「国に帰れ」という暴言です。
これは、すでにアメリカ人として住んでいる人々に対しても言われていると感じられるかもしれません。
両刃の剣になるかも。
なお、トランプ自身もドイツ由来の父系とスコットランド由来の母系の生まれだそうです。
ドイツに帰れ。
ドイツが迷惑か。