今回の参議院議員選挙でも投票率が下がり、問題視されています。
棄権した人々に話を聞くと「誰が政権をとっても大して変わらない」という意見が出てきます。
実際、民主党が政権を取ったときに何が起きたかと言えば、官僚政治への異議をささやかに唱え、アメリカ様の覇権にちょっとだけ文句を付けただけですが、政治を変える以前に崩壊させられました。
安倍自民党に政権が渡り、アベノミクスとやらの目くらましで雰囲気だけは変えましたが、国のほとんどは変えようもなく流されていきます。
今回の選挙でも、政権党が何を言っていたかといえば、「憲法を変えて自衛隊を明記する」というのがほとんどです。
自分たちにはほとんど何も政治の方向もなく、かつての官僚とのお約束「政治はお前らに任せるから利権がらみのところだけ俺たちによこせ」というものがそのまま続いているようです。
それでは、官僚たちはどのような政治観を持っているのでしょうか。
これも、有名なところでしょうが「国益なくして省益あり」です。
国全体の政治などには興味もないのでしょう。
それでは野党が何を言っていたかと思えば、こちらも真夏でも寒くなるような状況です。
まあ、悪い政策とは言いませんがもっと大きなものはないのでしょうか。
ちなみに、私がこのブログで以前から主張している「脱エネルギー社会の構築」ということは、とても選挙で勝てるはずもないので政治運動とはできませんが、社会の大変革を目指すということで、現在の政党などの主張とは次元が違います。
違いすぎて現実の政治には落とし込めません。
しかし、そこまでは行けなくてももう少しレベルの違う話をできませんか。
それでなければ、これから予想される世界の激動にはまったく対処できません。
少なくとも、世界の覇権国から脱落することが見え見え(そう希望しているようにも見える)のアメリカに、より同盟関係を強めるとばかり言うことがいかに危険か。
無批判にIT化とばかり言って進行方向を見誤るのがどういうことにつながるのか。
いろいろな選択肢があるかのように見え、本当はエネルギー使用削減しか道はないのですが、それを見越した議論はできず、今は他人が開発研究をしているのをダラダラと待っているだけでしょう。
そういった態度を続けている間に最悪の状況に追い込まれていきます。
政治には多くのことができる可能性が秘められているようですが、何もしないで議員歳費だけもらうということも可能です。
そういった連中の議員ヅラを見ていなければいけないのか。