爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「火山大国日本 この国は生き残れるか」巽好幸著

地震の多発とともに、このところ火山爆発もあちこちで発生し、不安感が増していきます。 本書副題は「必ず起きる富士山大噴火と超巨大噴火」どちらも、いずれは「必ず起きる」のは間違い無さそうですが、あと数年、数十年の間に起きるかもしれないと言われる…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1255大富豪のアマゾン創業者

「賀茂川耕助のブログ」によれば、世界長者番付の一位にアマゾンのジェフ・ベゾスがマイクロソフトのビル・ゲイツを抜いて座ったそうです。 kamogawakosuke.info アマゾンなどの世界的IT企業が巨額の利益を得る構造については問題ですが、賀茂川さんもここで…

「先入観はウソをつく」武田邦彦著

武田さんの本はちょっとどうかと思う部分も多いのですが、どんなことでもはっきりと言い切ってしまうという、すっきりしたところに惹かれて時々読んでしまいます。 読んでから、ちょっと困ったなと言うことも多いのですが。 この本は「先入観」というものが…

ホルムズ海峡で日本関係船舶に攻撃、安倍イラン訪問に合わせてか。

安倍首相がイランを訪問し、大統領や最高権力者と会談はしたものの何の成果もなかったちょうどその時、ホルムズ海峡を通過中の日本に関係する船舶が攻撃を受けるという事態になりました。 headlines.yahoo.co.jp 例によって、攻撃したのが誰かもよく分からな…

「被災弱者」岡田広行著

東日本大震災は2011年3月に発生しました。 現在まで8年経過しましたが、その復興はまだ途上と言わざるを得ません。 しかし、見た目の復興が遅いとは言えなんとか形となっている一方で、被災した人々の生活が元に戻るどころか、苦しさを増している人々…

イランとの長い独自外交の歴史もこれまでか。安倍が行って話しても何もできないのは明らか。

安倍首相はイランを訪問、首脳と会談をしてなんとかアメリカとの武力衝突にはならないように説得をしたいようです。 www.jiji.com 上記記事には「イランが対米強硬姿勢崩さず」なんて表題が付けられていますが、核合意を破り制裁を強化したというのはアメリ…

「心理学を変えた40の研究」ロジャー・R・ホック編

心理学に限らず科学の分野においては画期的な研究が実施されてそれによって分野全体が変えられ、あるいは進歩するということが常に起きています。 そのような心理学全体を変えるような大きな影響をもたらした研究を40選び、それがどのような仮説を基に、ど…

野菜は甘ければ良いのか。多くの問題点が生まれている。

昨日は月に一度の通院日(何の病気かは内緒)、待合室で待っていると普段は見ないような番組がテレビに映っていました。 そこでやっていたのが、県内ローカルの番組で、農家を訪ねる内容(とにかく熊本県は農業県ですので、こういった番組はたくさんあります…

「コメの歴史」レニー・マートン著

コメといえば短粒米と長粒米の分布程度のことしか考えていませんでしたが、実は世界の大半ではコメが栽培され食べられていると言えるようです。 なんとなく、小麦の方が世界的に多く食べられているように感じますが、熱帯から温帯の多くの地域、アジアばかり…

「金融庁有識者会議の報告書撤回要求」って、報告書がなければ金が戻るの。

政権の対応がもう支離滅裂。核心を突かれるとどうしようもないということがよく分かります。 www.nikkei.com 国会での安倍の答弁も、「正確ではない」とかなんとか、意味のない答えをするだけでしたが、自民党としては金融庁審議会の報告書の「撤回要求」を…

ヘリウムの供給困難で研究や産業に打撃

「ヘリウム」の供給が減少し、研究機関などに大きな影響が出ているようです。 headlines.yahoo.co.jp 様々な用途に用いられているヘリウムは、天然ガスから製造されているために多くはアメリカから供給されていたそうですが、アメリカが戦略物資としての位置…

NHKBS「にっぽん縦断こころ旅」目的地になんでこんなに差があるの。

知らない人は知らないでしょうが、NHKBSで放映している番組に「にっぽん縦断こころ旅」という番組があります。 www4.nhk.or.jp 火野正平さん(もう70歳になるそうです)が、視聴者からの手紙をもとに日本各地の「心の風景」を自転車で訪れるというもので、20…

「個人情報流出が止まらず過去最大」とか、「キャッシュレス」推進の不安

個人情報流出の事件が相次いでいますが、その件数は増大し続けており過去最高を更新とか。 (ニュース記事は不明、どこで見たのか) だいたい、防御する側より攻める方がはるかに技術レベルも高く、またその熱意?も高いでしょうから、防ぎようがないのでし…

G20で「GAFA課税」について議論?

G20の議論で、「GAFA」に対して効果的に課税する件について話し合われるそうです。 www.sankei.com GAFAなんて、あまり聞いたこともありませんでしたが、Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字を取ったもので、つまり世界を支配する巨大IT企業ということ…

「SFの書き方 『ゲンロン 大森望SF創作講座』全記録」大森望編 ゲンロン企画

株式会社ゲンロンとは、講座で講師の一人でもある東浩紀さんが代表を務める出版社で、そこで大森さんを主講師として開かれた「SF創作講座」の1年間にわたる講義のすべてを記録したというものです。 大森さんの他に毎回SF作家などを講師として迎え、題材を提…

イージス・アショアの立地候補、杜撰というのも恥ずかしいほどの愚行。

高い高いオモチャの「イージス・アショア」国内に2箇所設置ということでしたが、そのうちの一箇所、秋田市の新屋演習場が適地であるという根拠として出したデータがデタラメだったということです。 news.nifty.com 他の報道も参考にして、何をやったのかを…

年金の不足は株式投資の失敗のせい、そんなことは何年も前から分かっていた。

金融庁や麻生が失言?(失言を装った真実)で年金が少なくなると言っているのは、資金を株式投資で増やそうとして失敗して巨額の損失をしたからだという観測が載っています。 jisin.jp こんなことは何年も前から分かっていました。 しかし、それを誰も問題と…

またも「○○事故多発」報道、印象操作で高齢者事故ばかり増えているかのような誘導、それにあっさり騙されて免許返納する素直な人も。

このところ、テレビをつければ「またも高齢ドライバーの事故」のニュースばかり。 ボーッと眺めていれば、とくに最近高齢ドライバーの事故が増えてきたかのように感じるかもしれません。 名古屋で起きた事故など、死者が出たわけでもないのに、派手に横転し…

AEDの使用、女性に対して難しい問題

つい先日も町内会の行事でAEDを使う蘇生法の講習を受けたばかりなのですが、それについて興味深い記事が。 headlines.yahoo.co.jp AEDは最近ではいろいろな所に置いてあるようです。 心臓が止まってしまった場合には効果がないそうですが、痙攣を起こし動い…

「ブッダのいる女子会」Lotus8編集、柾屋光里監修

やはりまだ女性は言いたいことがあっても中々言えないのでしょうか、「女子会」というものがあります。 そこでは男抜きで女性の本音が語られるのでしょうか。 恋愛や家族、仕事の悩みなどその話題は広いのでしょうが、悩みが尽きない以上話題も尽きないので…

「内田樹の研究室」より、「廃仏毀釈について」

内田樹さんは合気道道場を開く傍ら、「寺子屋ゼミ」という活動もされているそうですが、先日のゼミで「廃仏毀釈」というものが話題となり、そこで話したことを記録しておこうということです。 blog.tatsuru.com もちろん、内田さんも専門の歴史研究者ではあ…

「失われた日本の風景 都市懐旧」薗部澄写真、神崎宣武文

写真を撮影した薗部さんは、戦争中より写真に関わり戦後からは写真家として主に民衆の光景を撮影する活動を続けていたということです。 この本は、その薗部さんが昭和20年の戦後すぐから、昭和30年代まで撮影してきた写真をまとめたもので、民俗学者の神崎さ…

年金が足りないから2000万円貯めておけとか。株式で大損を予測しているのか。

金融庁が年金だけでは足りないから2000万円貯めておけというご託宣です。 blogos.comもう年金は破綻するとでも言いたげな様子が見て取れます。 もちろん、年金自体無くなるということはないでしょうが、とても十分な給付はできないということなんでしょ…

「フランス史10講」柴田三千雄著

岩波新書でシリーズ化されている、「各国史10講」というものでは、以前に「イギリス史10講」という本を読みました。 「イギリス史10講」近藤和彦著 - 爽風上々のブログ 新書版で各国の古代から現代までの歴史をまとめてしまうというもので、詳しいとこ…

またも高齢者ドライバーの暴走事故 どこに議論の胡散臭さがあるか

またも福岡市で80代の高齢者ドライバーが車を暴走させ、事故を起こしました。 news.livedoor.com これも多くのドライブレコーダーの画像があったようで、衝撃的な事故の様子が分かります。 どうせまた高齢者の運転についてあれこれ言われるでしょうが、ど…

「ウィキリークスの時代」グレッグ・ミッチェル著

数多くの政府機密文書を公開し、大きな波紋を引き起こした「ウィキリークス」ですが、つい先日もその創始者であるジュリアン・アサンジが長らく匿われていたイギリスのエクアドル大使館を追い出されて警察に逮捕されたというニュースが飛び込んできました。 …

環境省が出す施策にろくなものはない。「レジ袋有料化法案」

「海洋のプラスチックゴミ汚染」を防ぐために「レジ袋有料化」を義務付ける法律を作成する方針だとか。 this.kiji.is ニュースでもやっていましたので、様々な画像が添えられていましたが、それを見ていると「レジ袋」に入れる商品の大半は膨大な量のプラス…

「仏教史研究ハンドブック」佛教史学会編

インド文化圏で生まれた仏教がアジア各地に伝わり、その後日本にも到達し広まったということは、学校でも習う歴史として意識されており、すでにほとんどが解明されていると思ったら、まだ相当わからない点が数々あるようです。 この本は、仏教史を研究されて…

川崎の無差別殺人に、元事務次官の息子殺し、とんでもないつながりになってきた。

川崎市でスクールバス待ちの小学生を襲った無差別殺人事件には息を呑むばかりでしたが、その直後に元農水省事務次官という人の起こした息子の殺人事件が起き、その捜査の過程で「川崎市の事件が起きたため」という証言をしているそうです。 息子は引きこもり…

「お経の意味がわかる本」服部祖承著

葬式や法事などで、お坊さんが読み上げる「お経」 見たところ、ほとんどが漢字の羅列のようで、まあ意味も想像はできますがはっきりとはしません。 また、読み方は漢字の音読みで、聞いているとたいてい眠くなります。 お経の始めは、お釈迦様が周囲の人々に…