高い高いオモチャの「イージス・アショア」国内に2箇所設置ということでしたが、そのうちの一箇所、秋田市の新屋演習場が適地であるという根拠として出したデータがデタラメだったということです。
他の報道も参考にして、何をやったのかを整理してみます。
イージス・アショアの設置場所としては、周囲に高い山があるとレーダーの電波が妨害されるため、できるだけ山がないところが良いとのことで、周囲の山の「仰角」(その地点から見上げた角度)を数字で表示し、それが他の候補地では大きいが新屋演習場で一番小さいということを示したそうです。
ところが、それに使った地形図が「縦と横の縮尺が違った(距離と高さの縮尺)」ため、実際の山の高さより数倍高いことになってしまったということです。
しかも、その計算をやったのが、分度器で測ってのことだとか。
あまりのズサンさに怒るよりも苦笑してしまいます。
優秀な官僚じゃないんかい。
地形図など、見やすくするために高さを強調するということはよくあることです。
そうではなく、実際の地形の正確な縮尺ではベッタリとした感じになってしまうでしょう。
それも知らなかったとは。
しかし、これでイージス・アショアの設置計画とその有効範囲がわかったけど、どこからのミサイルがどこへ向いているのを見たいのか、良く分かった気がします。