爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サッカーW杯 日本決勝トーナメントに進出 ただし、色々と物議を醸す

ロシアで行われているサッカーW杯で、日本はグループリーグ最終戦でポーランドに敗れたものの、勝ち点が同一のセネガルに対し、イエローカードが少ないという僅差で決勝トーナメント進出を決めました。 まあ、ほとんどの戦前の下馬評ではボロ負けというとこ…

「はたらく数学 25の『仕事』でわかる数学の本当の使われ方」篠崎菜穂子著

「学校で習う数学なんて社会に出たら何の役にも立たない」と言い張る人が多数居るようです。 著者の篠崎さんは、大学では数学を専攻し卒業後は中高の数学講師をしばらく勤めたものの、その後フリーアナウンサーとなり、多くの人と知り合いました。 その中で…

週刊新潮の「食べてはいけない」が今も調子にのって続けられているのに、週刊文春が反撃

週刊新潮が「食べてはいけない国産食品」と称して連載を続けていることについては、FOOCOM.NETでも取り上げられ、その論拠のあまりにも低レベルなことが批判されていました。 sohujojo.hatenablog.com しかし、実に今週号では「第7弾」、まだまだ続きそうで…

「『反日感情』かそれとも『対日嫌悪感』か」王智新、呉広義著

中国と日本との間の反発感情は深いものがあり、ちょっとのきっかけで爆発すると言った事件が度々起こります。 両国ともに、内部には様々な意見を持つ人を抱えており過激な意見ばかりが目に付けば本当の多数派はどう考えているかということが見づらくなってし…

人類史とエネルギー 持論

エネルギー問題というのは、人類の文明というものにとってこれ以上ないほどに重要なものであると思いますが、どうもその認識が行き渡っていないように思えてしまいます。 中東の地政学の問題にされてみたり、アメリカの戦略の問題と考えられたり。 どんなに…

「交通情報の女たち」室井昌也著

ちょっと思わせぶりな題名ですが、中身はいたって真面目なものです。 「交通情報」とは、最近ではネット経由などというものも増えているようですが、長らくは主にラジオを通じて流されていた道路の渋滞などの情報です。 かつては大抵の車ではカーラジオが付…

「もう一つの鎖国 日本は世界で孤立する」カレル・ヴァン・ウォルフレン著

オランダ出身の国際政治学者、ウォルフレンさんが、日本の政治・外交についての評価を記した、2006年出版の本です。 当時は小泉首相がその職にあり、度重なる靖国神社参拝で特に中国・韓国の反発を招いていました。 本書題名に示されている「鎖国」とは…

「耳で考える 脳は名曲を欲する」養老孟司、久石譲著

音楽というものが、脳に対してどのように働きかけているのか、考えてみれば色々と面白い話がありそうです。 というわけで、養老さんが作曲家の久石譲さんと対談し、音楽と脳の関係についてあれこれと話題にしましたという本です。 目で見て耳で聞く楽しみ、…

「ナポレオン 戦争全史」松村劭著

著者の松村さんは自衛隊で作戦幕僚などを歴任、実際に戦闘経験はないでしょうが、戦略というものを仕事にしてきた方です。 以前、現代戦の戦法について書かれた本を読んだことがあり、「これはかなりの珍品だ」という感想を持ったのですが、今度読んだこの本…

大阪地震、学校のブロック塀倒壊は専門家が危険と指摘していた

大阪の地震で登校中の少女が圧死したブロック塀倒壊では、すでに専門家が危険性を指摘していたにも関わらず、高槻市は簡単な検査だけで安全としていたことが分かりました。 www.sankei.com 防災アドバイザーの吉田亮一さんという方が、3年前に気が付き学校…

「よくわかる 渋滞学」西成活裕著

「無駄学」「誤解学」といった本も書いておられる西成さんですが、その論議の進め方は極めて科学の原則に従ったものと見えます。 しばらく前に「誤解学」という本を読みましたが、その中で「渋滞学」に関する言及もありました。 sohujojo.hatenablog.com 渋…

議員の程度の低さには今更ながら恐れ入る 参考人に対して下劣なヤジ

自民党の穴見衆議院議員が、受動喫煙防止について審議している委員会に招致されて発言した参考人に対し「いいかげんにしろ」という下劣なヤジを飛ばし、批判を受けたので謝罪したそうです。 www.asahi.com 参考人として発言していた方は、日本肺がん患者連絡…

「日本の若者はなぜ希望を持てないのか 日本と主要6カ国の国際比較」鈴木賢志著

2014年に内閣府が「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」というものを発表しました。 日本およびアメリカ、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツ、韓国の、13歳から29歳までの若者を対象に、共通の質問項目を用いて行われた国際調査でした…

こんな問題法案を通すための国会延長とは

1ヶ月間の国会会期延長が決まりました。 blogos.com 実は、安倍は自らのスキャンダル追求を抑えるために国会会期は延長しないと言う方針だったのが、先日の世論調査で内閣支持率が上がったために大丈夫とふんで延長したという話です。 その行為自体、国民を…

「イタリア遺聞」塩野七生著

イタリアに住み、「ローマ人の物語」などの大作を著した塩野さんですが、それらを出版する以前に書かれた小品です。 それでも、歴史上の数々のエピソードを紹介され、その後の小説につながったものも多いのではないでしょうか。 イタリアでも諸都市の間では…

夢の話「光硬化性樹脂を使った研究」

今回の夢は不思議なところはほとんど無く、昔の実体験にかなり近いものです。 もう30年以上前に会社の研究所に居た頃に他業種の数社と共同研究で光硬化性樹脂を用いた発酵装置の研究をやっていたことがありました。 夢の中では、なぜか大学の研究室に所属…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1222民主主義取り戻すには

賀茂川耕助さんのブログ、最新タイトルは「民主主義を取り戻すには」です。 kamogawakosuke.info 安倍が政権を取り戻す際のフレーズで「日本を取り戻す」と言う文句には不快感しか感じませんでした。 誰から何を取り戻すのか、取り戻すと称する者はだれなの…

大阪北部地震 今後の心配は

大阪の地震は4人の方の死亡が確認され、負傷は数百人ということです。 色々な話が飛び交っていますが、これが「南海トラフ地震」の前触れかといったことはまず無いでしょう。 この地震は内陸の断層がずれたことによるものであり、大きなプレートの動きによ…

「磯野家の相続 波平の遺産はどうなる?」長谷川裕雅著

取り付きやすいようにサザエさんの磯野一家を舞台にしていますが、内容は非常に真面目な遺産相続対策です。 著者も弁護士の長谷川さん。 まあ、家族構成とかは想像しやすいのですが、波平に隠し子がとか、カツオが非行を繰り返すとして相続廃除されるとかい…

大阪で震度6弱の直下型地震 まだ地震火山活動期は続いている

熊本地震の起きた時期には日本各地で地震が続発していたものの、その後少し沈静化していたように思っていましたが、ここに来てまた各地で頻発です。 ここ数日の間にも、千葉沖、群馬と続き、今朝は大阪北部で最大震度6弱の地震発生、被害も出ているようです…

「安心?!食べ物情報」で「ジビエ」についての記事

渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」は毎週日曜日に更新され、いつも非常に参考にさせてもらえる記事が満載です。 今回のものでは、最近流行とも言える「ジビエ」(野生動物)についてまとめられています。 http://food.kenji.ne.jp/review/review969.html …

河野洋平さんの発言に総攻撃、それほど大した事を言ったようでもないのに。

元衆院議長などを歴任した河野洋平氏が、北朝鮮問題について拉致問題だけを優先するのではなく、国交正常化なども考えるべきと発言した問題に付き、安倍首相も発言。 www.sankei.com 他のメディアやネット発言などでは、「圧殺」と言えるほどの攻撃を受けて…

週刊新潮はどういうつもりでこのような記事を続けているのか、「食べてはいけない国産食品第4弾」

週刊新潮が、かなり低レベルの「食べてはいけない」という記事を続けているということで、FOOCOM.NETの専門家コラムで瀬古博子さんが書いている記事を紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com ちょっと食品問題に関心のある人ならすぐに分かる程度の低レベル…

さてどうするのかな 北朝鮮は予想通り「拉致問題は解決済み」と主張

米朝会談を大成功と主張するトランプとキムですが、日本の存在が邪魔者になりそうです。 www.sankei.com 直接金委員長に会いに行っても拉致問題解決に前進をと意気込む首相ですが、予想通りの北朝鮮の反応でしょう。 アメリカや韓国がいくら北朝鮮と和解して…

「小さな大世界史」ジェフリー・ブレイニー著

人類が誕生した200万年前から現在までの人類通史というものを書いてやろうという無謀?な試みでできた本です。 著者はオーストラリアの歴史家ですが、政治的な発言も多いという、元メルボルン大学教授のブレイニー氏です。 そのためか、監訳の南塚信吾千…

民法改正 成人年齢を18歳へ ただし、かなり変なところも

民法改正が議決され、明治以来20歳であった成人年齢を18歳にするということになりました。 www.nikkei.com まあ選挙権は先行して18歳からになっているので、いずれはこうなるとは思いましたが。 ただし、すべてを18歳とするのではなく、飲酒、喫煙、…

「微笑みのたくらみ」マリアン・ラフランス著

笑顔を見せることで社会の緊張をほぐすことにつながります。 それを意識的に見せることも、無意識で見せることもあります。 赤ちゃんも笑いますが、それも無意識ではないかもしれません。 笑顔というものについて、様々な方向から科学的に解析しているのは、…

夢の話「不思議な話、行ったこともない高校に通っていた?」

どうしてこんな夢を見たのか、まったく心当たりがありません。 夢の中で、私は大学入学直後です。 同じ高校から入ってきた友人も居て、彼らと話をします。ちなみに、それは実際に卒業した神奈川県のS高校です。 しかし、横から近づいてきた人が声を掛けてき…

「図解でわかる スケール(音階)の知識」小林一夫著

スケール(音階)というと、ドレミファソラシドということと思われますが、実はそれ以外にも何種類も存在するものです。 ピアノの白鍵と黒鍵の配置をみれば分かるように、ドとレ、レとミの間は全音であり、ミとファの間は半音、ファソラシまでは全音ですが、…

米朝首脳会談 蜜月のイメージ先行だが具体的な中身はなし

www.asahi.com 世界中の注目を集めたトランプと金正恩のシンガポール会談の一日が終わり、蜜月とも言えるイメージを打ち出し成功と主張しています。 しかし、非核化を進めると言ってもその具体策はなく、制裁解除、経済支援といった話も決まっていないようで…