爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「南海トラフ地震」山岡耕春著

この次の大規模地震は南海トラフだとよく言われます。しかしその予測される全体像は東日本大震災などから連想されるものとは少し違うようです。 その差が被害の拡大につながる危険性もあります。 駿河湾から四国沖まで延びる南海トラフでは、これまで100…

「横断歩道を渡らない歩行者」問題 無理だから渡れない

「横断歩道を渡らない歩行者は車にはねられても仕方ない」と言わんばかりの意見を目にし、これは大変だと先日ブログに書きました。 sohujojo.hatenablog.com 「横断歩道」の存在自体、とても歩行者のためにできているとは言えない状況ですが、散歩の途中で「…

「武士はなぜ腹を切るのか 日本人は江戸から日本人になった」山本博文著

日本人の国民性と言われるもの、義理堅いとか、我慢強いとか、規律を守るとか挙げられますが、これらは江戸時代に形作られたものと言えそうです。 それ以前の時代とは大きく違うものが、出来上がって行きました。 ただし、それは現代にも受け継がれていると…

夢の話「酒類包装工場」

もう仕事から離れて長いというのにまだ夢に見ます。 夢の舞台は酒類包装工場。いわゆる「瓶詰め」です。 実体験では、包装部門の運営担当にはなったことはなく、品質管理部門として関わっただけなのですが、夢の中では平気で指揮をしています。 それがなぜか…

「内田樹の研究室」より、”カジノについて”

「内田樹の研究室」続けての記事は「カジノについて」です。 カジノについて (内田樹の研究室) ある地方新聞に書かれたコラムだそうですが、他の地方では眼にすることは無いということで掲載されています。 カジノ開設を主とするIR法案が成立しようとしてい…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで NO.1221 米国こそならず者国家

「ならず者国家」とはアメリカ自身が頻繁に使っている言葉ですが、それはアメリカにこそふさわしいというのが賀茂川さんの主張です。 kamogawakosuke.info すでに1990年代には北朝鮮、イラク、イラン、アフガニスタン、リビアを「ならず者国家」(rogue stat…

G7サミットで「欧米間の裁定役」?安倍が活躍?した成果がこれか。

(このブログでは、メインの読書記録などを1日1題、時事関係をあれば1題といったペースで更新していますが、G7やら米朝会談やらで大変な時期ですので、緊急事態ということで、なにか起こればすぐ更新ということにしておきます) G7サミットでは集結後も大変…

「内田樹の研究室」より、”韓国のネットメディアからのインタビュー”

「内田樹の研究室」、最近少し更新がなかったのですが、ようやく新しい記事が出ました。 韓国のネットメディア「ニューストップ」と言うところからインタビューがあり、それに答えた内容です。 なかなか面白いことを聞き、それに対して内田先生の答えも面白…

「不道徳な見えざる手」ジョージ・アカロフ、ロバート・シラー著

「見えざる手」といえば、自由市場というものを信奉し、それに任せることが自由主義経済を最もうまく動かすのだという信念のようなものだと思っていました。 まあ、かなり怪しいのではないかと疑ってもいましたが。 これは、市場に関係するすべての人が最良…

日米貢物会談、やはり多額の上納金が

G7の前に寄り道をして、何をしてくるかと思えば拉致問題は忘れませんと言うリップサービスを貰っただけ。 そのために数千億円の上納金を貢いだようです。 www.nikkan-gendai.com 日刊ゲンダイが紹介していますが、戦闘機や航空機など数十億ドルを献上したと…

「依存症臨床論」信田さよ子著

「依存症」といってもいろいろなものに対しての依存というものがあるようで、最近では「ギャンブル依存」というものが、カジノ法案審理の際に問題となりました。 この本では、「アルコール依存」を主に扱っています。 著者の信田さんは、アルコール依存症と…

南海トラフ地震の被害額は最悪の場合1400兆円 と土木学会が発表?

100~200年ごとに起きると言われる南海トラフ地震の発生が近づいているという予測がされていますが、その被害額は最悪の場合1400兆円に達し、日本は経済だけでなく国そのものの存続も危ぶまれると言う危険性があるということが、「土木学会」により発表され…

「洗脳の世界」キャスリーン・テイラー著

「洗脳」と言う言葉が生まれたのは、朝鮮戦争の時でした。 もちろん、同様の事例はそれ以前にもいくらでも存在したのでしょうが。 国連軍の主力として参戦したアメリカ軍の兵士の中には戦闘中に捕虜になり、その後捕虜交換等で帰国した時にはまるで根っから…

恥も外聞もない安倍首相のトランプ詣で

G7開催の直前に、安倍首相はアメリカを訪れトランプに懇願の会談をしたそうです。 しかし、あまりにも恥ずかしいためか、あまり報道も無く取扱は軽いようです。 toyokeizai.net 何度も日米首脳会談を繰り返しているとはいえ、その成果はほとんど上がらず、鉄…

微生物の話 乳酸菌 その2

乳酸菌の話といってまず思い浮かぶのは「健康効果」でしょう。 昔から整腸作用があると言われていますし、最近ではいろいろな研究が進み、免疫力増強効果があるとか、内臓脂肪を減らすとか、甚だしいのは制ガン効果があるといった話まであります。 昔からの…

もう一つの「第三の敗戦」田中良紹さんの面白い着目

「第三の敗戦」という言葉はこれまでにも何度も使われているようで、いずれも文句なしの敗戦であった太平洋戦争敗戦と同じほど現在の状況が厳しいということを表現するためにそう表現されています。 ジャーナリストの田中良紹さんが発表された文章は、今度の…

「LPレコードに潜む謎」山口克巳著

私らの年代のものには懐かしい、LPレコードですが、実はLPの歴史というものはわずか30年に過ぎなかったそうです。 SPからLPとなってレコード文化が一気に広まりましたが、やがてCD化が恐ろしい勢いで進み、あっというまに事実上LPレコードは終了してしまい…

「骨太の方針」っていったい何のつもり。

またコリもせず「骨太の方針」と言う名をつけて政策発表のようです。 mainichi.jp 社会保障費の抑制だけしかできずに、何が”骨太”やら、よくも恥ずかしくもなくその名を使えるものです。 骨太の方針とは、2001年に当時の小泉内閣が、規制改革と財政再建…

「この洋画タイトル、英語では何て言う?」東郷星人著

映画のタイトルはその映画の人気とも関わるためにいろいろ考えられて付けられています。 英語圏の映画は当然ながらだいたい英語のタイトルが付けられていますが、それを輸入して日本で封切りする場合、あまり直訳調でもまずいということで、まったく違うタイ…

微生物の話 乳酸菌 その1

しばらくぶりに「微生物の話」です。今回は乳酸菌。 なお、以前に微生物の話として「Lactobacillus plantarum」のことを書きましたが、今回はより広く乳酸菌全体の話とします。 sohujojo.hatenablog.com 乳酸菌は食品にはおなじみの微生物で、酒類でも日本酒…

道路を横断する歩行者の保護について

時々チラチラと見ている、読売新聞のサイトの「発言小町」という、掲示板ですが、そこに「横断歩道以外を渡る歩行者が居て困る」という話題が載っていました。 (面倒なので場所の引用はしません) それに対する意見では「危険な場所を渡る歩行者は自己責任…

ニュージーランドで牛を多数殺処分。マイコプラズマ・ボビスの感染症

「安心?!食べ物情報」で紹介されていましたが、ニュージーランドで病原菌マイコプラズマ・ボビスの牛への感染が明らかになり、多数の牛が殺処分されるそうです。 http://food.kenji.ne.jp/review/review967.html その数は12万頭に上りますが、この菌は非…

「もっと面白い本」成毛眞著

パソコン興隆期の有名人で、日本マイクロソフトの社長を務めておられた成毛さんですが、2000年に社長を退かれたあとはあまりお名前を目にしてはいなかったようです。 その後は投資コンサルタントをされているそうですが、それとともに、「読書」を奨める活動…

地上イージス、果たして必要となるのでしょうか

ミサイル防衛システムとして導入が押し付けられた(トランプ訪日のお土産)地上イージスの設置場所には秋田付近が最適と言うことです。 www.sankei.com もちろん、これを設置すれば攻撃目標になるのは明らかですから地元の反対も予想されますが、それに対し…

「歴史に学ぶもの逆らうもの」吉岡吉典著

著者はすでに亡くなっていますが、共産党の中央委員会委員で参議院議員としても長く活躍されていた人です。 この本は1988年の出版、ちょうど昭和天皇が亡くなり平成に入った頃のことです。 昭和天皇の病状悪化から危篤、逝去までの世相というものは、も…

週刊新潮が低レベルの煽り記事を連載 FOOCOM.NETで瀬古博子さんが指摘

週刊新潮で「食べてはいけない『国産食品』実名リスト」という記事が2週連続で掲載されているそうです。 しかし、その内容は低レベルで、摂取量と危険性との関係も無視し、公的機関の公開データも都合の良いところだけを切り取って使うというもので、実害も…

「自治体ナンバー2の役割」田村秀著

市町村などの自治体のナンバー1は市長等ですが、ナンバー2は「助役」ということです。 この助役については、地方分権を進めるという点から見て、地方自治の変革を目指す中で現状がどのような役割であり、今後どのようにするべきかを検討する必要があります…