今回の夢は不思議なところはほとんど無く、昔の実体験にかなり近いものです。
もう30年以上前に会社の研究所に居た頃に他業種の数社と共同研究で光硬化性樹脂を用いた発酵装置の研究をやっていたことがありました。
夢の中では、なぜか大学の研究室に所属して樹脂の研究を手伝っているところです。
樹脂の研究をやっているのは自分ではなく同僚のようです。
これが上手く行けば特許が取れるとか言いながら研究しています。
なぜかその樹脂で作った反応装置は直径10cm以上の球体でした。
弾力があり触るとぷよぷよとした触感です。
こんなものが使えるのかなと疑問に感じている内に目が覚めます。
ここから先はかつての実体験です。
この光硬化性樹脂を使う発酵装置は、塗料会社のK社、プラント会社のN社との共同研究でした。
樹脂はK社の開発したもので、もちろんすでに特許や取得しており、それに弊社の微生物を取り込ませて光反応させ、小さなビーズ状の(直径数mm)球体を作って、N社が作成した反応装置に入れて使ったものです。
鹿児島県の某所にテストプラントを作り、そこで運転テストを繰り返し行いました。
私も何度も応援に行ったものです。
しかし、こういった発酵装置というものは、単なる木桶を使った発酵はすでに数百年の歴史を持ち、さらに近代的なタンク発酵も100年近い実績を持って発酵産業として行われており、それを上回るほどの成績を出すということは極めて難しいものです。
(何しろ、伝統発酵産業はエネルギーを使うこともなく放って置くだけで良いんですから)
そんなわけで、その事業も最終報告書を出して発表会をやっただけで結局は終了だったと思います。
まあ、業績としては大したことも残らなかった仕事ですが、色々な経験をすることができ、面白かったとは言えます。
しかし、夢のポイントがあのプヨプヨ感だったとは。