爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

民法改正 成人年齢を18歳へ ただし、かなり変なところも

民法改正が議決され、明治以来20歳であった成人年齢を18歳にするということになりました。

www.nikkei.com

まあ選挙権は先行して18歳からになっているので、いずれはこうなるとは思いましたが。

ただし、すべてを18歳とするのではなく、飲酒、喫煙、競馬などのギャンブルは20歳のままとするそうです。

 

これらの規定は「未成年者飲酒禁止法」「未成年者喫煙禁止法」という法律により決まっています。(ギャンブルは知りません)

当然ながら、これらの法律も名称だけは変更しなければならなくなります。

未成年ではない18,19歳の飲酒と喫煙を禁止しなければならないので。

 

一応、これらの年齢制限を20歳のままとするのは、有害であるからと言う理由によるということですが、あまりにも批判を恐れるだけというのがミエミエです。

 そもそも酒もタバコも子供はもちろんですが、大人にとっても有害であるのは明らかです。

したがって、ある年齢をとらえてそれより上では少しマシ、それより下はより危険などといった線引をすることはできませんので、今新たに「何歳以下は禁酒、禁煙」などという設定ができるはずはありません。

仕方がないので、これまで通りなら文句も出ないだろうということでしょう。

 

このような、理論的に破綻していることを通そうとしてもいずれはボロが出るでしょう。

 

この前の、ジャニースのアホが「未成年の19歳の女性と酒の席で同席した」という騒動も、今後はさらにシュールレアリズムの世界かというような報道になるでしょう。

「未成年ではないものの、酒を飲むことが禁止されている19歳の女性と酒の席で同席した」

この文章がなんか変という感覚がまだ一般日本人に残っているかどうか。

 

それにしても、「成人式をいつやるか」が大問題というのは、平和なことです。

18歳の1月では、多くの人は大学受験で出席できないということでしょうし、時期をずらすのもおかしなものです。

 

当分の間は20歳と言う年齢で実施といったところもあるかもしれませんが、この根拠も無くなるわけでやりづらいものでしょう。

 

しかし、18歳で成人式を行っても、まだ酒を飲めなければ荒れることもないか。

どうも、喜劇のような状況が見られそうです。

 いっそのこと、自己申告にして「自分は大人になった」と自覚したら成人式に出席することにしたら。

何歳になっても自覚が持てなければ出席しません。

中には、80くらいになって「私まだ成人式に出てないのよ」なんていうバカな婆さんが出たりして。