爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

大阪地震、学校のブロック塀倒壊は専門家が危険と指摘していた

大阪の地震で登校中の少女が圧死したブロック塀倒壊では、すでに専門家が危険性を指摘していたにも関わらず、高槻市は簡単な検査だけで安全としていたことが分かりました。

 

www.sankei.com

防災アドバイザーの吉田亮一さんという方が、3年前に気が付き学校側に指摘したものの、市教育委員会はそこの無資格の職員が見ただけで安全と判断していたということです。

何のための防災アドバイスか、情けない話です。

 

おそらく、市側はそのブロック塀が建築基準法違反である可能性すら認識せず、ヒビや割れが無ければ良いといった程度の考えだったのでしょう。

 

教育委員会と言う組織、その構成員に建築基準法の知識など何もないことは明らかですので、こういった問題を理解できる人間にすぐさま伝えると言う体制になっていなければ、どのような専門家が見たところで豚に真珠、馬の耳に念仏というところでしょうか。

 

この事件を見て(もう事故とも言えません)福島原発事故の前に大津波の予測を伝えても東電は無視したという話を思い出しました。

www.jiji.com

もちろん、高槻市教育委員会は無能だからという理由であり、東電のように恣意的に予測を排除したものとは違いますが、事故が起こり大変な事態を招いたのは一緒でしょう。

 

今回の事件で、全国各地で「ブロック塀の状態」だけを集中して検査しています。

何か起きればそれと同じものだけを見直す。自ら考えることもできない無能さをさらけ出しているということを考えていないのでしょう。