今年を振り返るシリーズ最終回です。
10月
★消費税率が8%から10%に変更された。同時に食料品などを8%のままとする軽減税率やキャッシュレス化ポイント制なども開始。
この批判は当時たくさんブログに書きました。
たった2%の違いで「軽減税率」などと言うのはこちらが恥ずかしくなるほどのアホらしさです。
そのために多くの手間とコスト増を押し付けられた小売業の方々などは大変でした。
また、少額とは言え結果的に「軽減税率脱税」という状態にされてしまう場合も多くなり、遵法精神にとっては由々しき問題と言えるかもしれません。
★私事ですが、熊本で開催されたラグビーワールドカップのフランス対トンガの試合を見に行きました。
ラグビーは昔から好きだったのですが、足を運んで見たのは久し振り。
しかし、当然ながら世界レベルのプレーには圧倒されました。
なお、これまでの他の観戦と違って、大画面のディスプレイがあるため、リプレイも見ることができ、見逃したところや自分の席からは見にくいプレーも再確認できたのは、良かったんだか悪かったんだか。
それにしても、双方の応援団が大勢熊本にやってきたというのも驚きです。
私の座席の隣もフランス人の中年夫婦で大声で歌いながら応援していました。
★ノーベル化学賞にリチウム電池の開発を行った旭化成の吉野彰さんが決定。民間企業での業績での受賞。
それは大きな業績ですが、この電池でエネルギー問題解決に向かうというのはちょっとどうでしょう。
★台風19号が関東から甲信越、東北地方を縦断。
大規模な河川氾濫などの被害が出た。
多くの河川氾濫の映像が出ましたので、衝撃的な場面も数多く目にしました。
これほど大きな水害もあまり無かったので、警戒心も足りなかったのかもしれませんが、自動車で避難中に車ごと水没して死亡という犠牲者が多かったのも特色だったようです。
避難や移動といったことも真剣に考えなければいけないのでしょう。
★神戸の小学校で教員が新人に執拗なイジメを繰り返していたことが明らかに。
日本の社会自体が大きなイジメ社会ですので、子供のイジメ問題だけを取り上げても仕方がないと思っていましたが、まさか教員同士でやっているとは驚きました。
★来年の東京オリンピックで開催のマラソンと競歩の会場を札幌に移すようにIOCが提案、というか強要。
ちょうどドーハで開かれていた国際陸上のマラソンで、夜間に行ったにも関わらず多くの棄権者が出たのに慌てたIOCが暴走しました。
東京側は大きく反発したのですが、受け入れざるを得ませんでした。
これで日本人の好成績も期待できなくなったのかも。
復元した建物だが多くの文化財も収蔵されており、被害を受けた。
スプリンクラーも付いていなかったというのには驚きました。
構造は昔のままということで完全に木造。火の回りも早くひとたまりもなかったようです。
11月
★総理主催の「桜を見る会」に総理や閣僚などの後援会のメンバーや、反社会的勢力が招かれていたということが明らかになり大問題となった。
もうあれこれと嘘のつき放題。
国会でも偽証というものがあるのでしょうが、そこを追求できる勢力はなく、結局はウヤムヤにするのでしょう。
★女優の沢尻エリカが麻薬取締法違反の容疑で逮捕。
来年の大河ドラマの撮り直しなど大混乱となった。
その後、使用したという証拠も取れず、渡されたという知人(というか愛人か)のところにも証拠品は無く、どうなるか不明の状況になっています。
長いがゆえに貴からず、という言葉がそのまま当てはまる人です。
12月
★アフガニスタンの支援活動を続けてきた中村哲さんが銃撃されて死亡。全世界に大きな衝撃が広がった。
衝撃を受けなかったのは日本の政府だけだったようです。
在日のアフガニスタンの人たちの悲嘆の姿が印象的でした。
★イギリスの総選挙で現政権の保守党が大勝利。来年早々にもEUから離脱。
残留派の動きも強かったように見えましたが、イギリス国民のEU離脱の意志は固いということなのでしょう。
★政府が26兆円もの新経済対策を発表。
もうアベノミクスなどというものは何も無くなったと白状したようなものです。
これでも内閣支持を続ける人って何なんでしょう。
★COP25で、小泉環境相が恥晒し演説。見事化石賞を受賞した。
中身が何もなくても喜ぶのは日本人の支持者だけか。
ただし、この「化石賞」なるものはどうもかなりおかしいという印象は受けました。
何度も書きましたが、石炭火力発電などをやり玉に挙げるより、自動車をどうにかしなければ意味がないでしょう。
★大学入試改革の柱となるはずであった、「国語数学の記述式問題」も実施不能。
英語への民間試験導入というもう一つの柱の撤回に引き続き、こちらも撤回。
センター試験からの改革というものが何も無くなったも同然。
この改革案というものが、元文科省大臣で安倍首相のオトモダチ、下村の強引な押し付けであったということです。
無い頭でイメージだけで突っ走ったというところでしょう。
多くの専門家が実施上の難点を次々と指摘しても聞く耳もたずだったようです。
★元TBS記者の、性的暴行に対する民事訴訟でジャーナリストの伊藤詩織さんが勝訴。
この問題について、これまではあまり聞くこともなく知らなかったのですが、元記者が安倍と近い関係にあり、捜査も検察・警察ともに中途半端で打ち切りという、疑惑だらけの問題だったということを初めて知りました。
海外メディアでは「Abe」という名前まで紹介されて報道されています。
国辱ものというのは、このような事件のことでしょう。
いやはや、今年も大変な年でした。