爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログを読んで”No.1110ドル基軸制の終息

最新記事は1944年のブレトン・ウッズ協定以来続いていたドル基軸制が終わるということです。http://kamogawakosuke.info/2015/05/07/no-1110-%E3%83%89%E3%83%AB%E5%9F%BA%E8%BB%B8%E5%88%B6%E3%81%AE%E7%B5%82%E6%81%AF/#more-5342
その論拠としては、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が中国主導で出発し、ヨーロッパ各国も参加すること、そしてIMFの世界準備取引通貨に中国元が加えられることということです。
AIIBに日本が参加しない理由として、その運営の透明性が問題と言っていますが、実はこれまでのIMFと世界銀行の運営にはアメリカがやりたい放題のことをしていたので、ヨーロッパ各国も嫌気がさしてきたということです。

中国やロシアと組む方が「民主的」とも指摘しています。民主制の番人のような顔をして各国に介入してきたアメリカに対して、非常に辛辣でありかつ的確な賀茂川さんの評価かと思います。

このような世界の潮流の中で、アメリカとだけの同盟強化という道を選ぼうとしている日本はどうなってしまうのか。総理の訪米で歓待されたと喜ぶだけの単純な反応にはうんざりです。

ただし、中国の内実というものも相当危ういのも確かなようです。いずれにせよ世界は相当流動的になっていくということなのでしょう。