爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

大阪都構想否決、維新の会橋下引退へ

昨日の政治の動きとしては大阪市での住民投票大阪都構想が僅差ながら否決され、維新の会橋下代表が政治活動からの引退を明らかにしたことでしょう。
政令都市の抱える矛盾というものは非常に大きくなっており、道府県と政令市の二重構造のムダなど放っておける問題ではないのですが、それを大阪都という形にしなければならないのかどうかということには、直接つながるかどうか難しいところだったと思います。
そして、何より橋下代表のあまりにも強すぎる個性に対する反発や同調のどちらも大きなものを引き起こしたということはあったと思います。

一時は国政でも大きな旋風を巻き起こすと見られたのですが、結局ガタガタとなってしまったようです。その引き締めの意味もあり大阪都構想に絞った活動になっていったのかも知れませんが、それも敗北となって終わりということでしょう。

ならば、どうだったら良かったのか。橋下氏がもう少し温厚で誠実な人柄だったら良かったのか。しかし、そういう人間ではそもそもあそこまでの活動はできなかったでしょう。あの個性だからこそああいった旋風も起こせた。しかし、それが逆に警戒心も強く引き起こしてしまった。ジレンマです。
また、大阪市行政のムダから手を広げ国政のムダにも議論を進めましたが、所詮ムダを省くだけでは根本解決は難しいところです。何が真の問題点かという意識が乏しかったのかも知れません。

ともかく、一つの時代の終わりかもしれません。