爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

行ったことのある都道府県 三重県

子供の頃に名古屋に住んでいたわりには、三重県にはその当時はほとんど行ったという覚えがありません。
そんなわけで、三重県には少し大きくなってから2回だけです。

一度目は高校入学直前に、やはり蒸気機関車の写真を撮りに行ったと言うものです。昭和45年ということで国鉄蒸気機関車運用も最後の時期に入っていました。次々と無煙化が完了しており何とか本線と言われるような幹線は電化やディーゼル化が進行していきました。
そんな中、三重県方面ではまだ関西本線参宮線は蒸気が辛うじて残っていました。どちらに行こうかと迷ったのですがやはり山越えの方が迫力があるということで、関西本線の加太越え(かぶとごえ)を狙うこととしました。これは現在は亀山市に入ると思いますが、名古屋から出た関西本線亀山駅で奈良方面に向かい、一方伊勢方面に向かう紀勢本線と分岐します。名古屋から関西方面は当然のことながら東海道本線が主ですのでこのルートは全くのローカル線になっていました。亀山から乗り換えてすぐのところに加太駅があり、そこで下車しそこから中在家信号所方面に向かって歩いて撮影ポイントを探すこととしまいした。
時期は中学を卒業してから高校の入学式までの春休みでした。神奈川県の家から名古屋の知人宅に向かって一泊させてもらい、早朝に出発して加太に向かいました。
名古屋から亀山までは伊勢方面行きの列車に乗り、亀山で各駅停車の関西本線列車に乗り換えでした。亀山駅では石炭の燃える臭いが立ち込めており期待を高めさせるものでした。
そこからすぐに加太駅には着いて歩き出したのですが、3月下旬という時期にもかかわらず、なんと雪が降り出しました。雨具の用意もしておらずひどい寒さの中でとぼとぼと歩いての撮影となってしまいました。さらにまずいことに今のように詳細な地図がネットで見放題ということもなく、まともな地図も手にしないままに歩くと言う無謀な旅行であり、道も良く判らないまま勘だけが頼りで歩きました。案の定道を間違えて回り道もしてしまいました。
それでも何とか詩情あふれる(?)築堤を見つけてそこで列車の通過を撮影することができました。

二度目に三重を訪れたのはそれから10数年後、なんと新婚旅行でした。この辺の事情は同様に訪れた和歌山県の項目で書きますが、三重では伊勢神宮を訪れそのあと志摩半島で一泊しました。
さすがにその当時でもこの辺に新婚旅行客が訪れることは少なかったようで、他にはまったく見られなかったようです。
二見浦の注連縄や、志摩半島リアス式海岸といったものもきれいなところでしたが、やはり2月というのは海を見るには少し寒すぎたようです。