爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

コロナウイルスに関して色々と

我が家で購読している地域新聞、熊本日日新聞のコラム欄に、熊本市で小児科医院を開業していらっしゃる駒木覚さんという方の書いた文章が掲載されていました。

 

新型コロナウイルス感染流行に気を取られて、その他の色々な感染症などにはつい注意が薄れるおそれもありますが、知るべき知識を色々と教えてくれました。

 

冒頭には「当クリニックへの外来患者さんがとても少なくなり、病気の子どもさんが居ないということはとても良いことです」と書いてありますが、実際はそうではないことは御本人が一番よくお判りの事でしょう。

もちろん、新型コロナウイルスを警戒しての通院自粛の影響なのでしょうが、分かっていてもそうは書けないというところでしょうか。

 

次に、「コロナウイルス」に関して。

現在流行中の新型コロナウイルス、Covid-19は「新型」という言葉がついているように、あくまでも「コロナウイルス」という一群のウイルスの中の一つに過ぎません。

これまでに普通の感冒を引き起こすコロナウイルスというものが4種類知られていたそうです。

これを「季節型コロナウイルス」と呼んでいたそうです。

 

ヒトの免疫機構には2種類あり、自然免疫(食細胞による)と獲得免疫(抗体や細胞性免疫)ですが、自然免疫は赤ちゃんであっても持っています。

自然免疫で何でも防御できるわけではないようですが、3歳以下でも溶連菌感染症マイコプラズマ感染症がさほど悪化しないのはこのためのようです。

 

新型コロナウイルスは他のコロナウイルス(風邪を引き起こす)と同様に、はしかに対するような終生免疫(一度免疫が付くと一生かからない)ではなく、何度も感染することになるでしょう。

したがって、ワクチンを接種すればもう大丈夫ということにはなりません。

ただパンデミックを早く終わらせるという意味はあるでしょう。

この後、徐々に毒性が弱まれば現在の季節型コロナウイルスの5番目となる可能性が強いはずです。

 

駒木さんはさらに、子どもの新型コロナウイルス感染による症状は一般に軽いこと、そして子供から家庭で父母、祖父母に感染させることも稀だと見ています。

したがって、学校や保育園などの休校休園といった措置はできるだけ取らず、子どもの精神的な健康を維持する方が有益だとしています。

 

社会のすみずみにまで大きな影響を与え続けている新型コロナウイルス感染流行ですが、できるだけ知識を身につけていきたいものです。

 

 

別のニュースからですが、相変わらず「コロナ感染者イジメ」といった行為が横行しているようです。

感染した人に勤務先から謝罪要求されたり、感染から回復しても出社を止められたりといった理不尽な行為があるとか。

社会不安が強まったためでしょうが、人権問題と言えるでしょう。

また、あまりにも「感染予防行動」を強調するためでしょうが、「感染したのは本人の行動が不備だったから」というふうに思い込まれるということがあるようです。

マスクだの、三密を避けるだの、頻繁な消毒だの、たしかに感染確率をかなり下げる効果はあるでしょうが、絶対ではありません。

それだけやっていても濃厚な感染源が近くにあればかかってしまうという程度のものでしょう。

感染者はあくまでも被害者であり(とはいっても感染させた人も加害者とは言えません)その人を非難したり排除したりと言った行動は不適切です。

数日前には家族に感染させたと言って自殺してしまった女性もいました。

感染しただけでもかなりの重圧であるのに、それをさらに責めるような風潮はとても看過できません。