感染症の専門家、忽那賢志さんの記事は何回か引用させていただいていますが、今回は「新型コロナウイルスに対する抗体は長続きしない」という大変な内容です。
一般的に、感染症に罹患し回復した人は一定の期間は感染しなくなることが多く、例えば麻しん(はしか)には一度罹ると生涯感染しないことが多いとされます。
感染症に対する免疫は、相手によってその効果が異なり、長続きするもの(はしか)とそうでないもの(梅毒)があるということです。
そして、今回の新型コロナウイルスCOVID-19はどうやら長続きしないタイプである可能性があるということです。
感染症流行を自然にまかせて、集団全体に免疫をつけるというスウェーデンのような方策は、免疫が長続きしなければ効果が薄れます。
東京などで抗体保有率を調べた結果、東京で0.1%しか保有者がいなかったというのも、もしかしたらいったん抗体を作っていたのが消えた可能性もあります。
まだ研究は続いていますので、違う結果が出てくるかもしれませんが、いろいろな可能性に対して考えておく必要はあるでしょう。