熊本県菊陽町に台湾の半導体製造企業TSMCの工場が建設されましたが、その第二工場も着工されました。
news.yahoo.co.jp第一工場の稼働率がなかなか上がらないという噂がありますが、それを振り払うように予定はされていた第二工場の建設開始です。
県内では道路渋滞がさらに激しくなるのではという危惧もありますが、なんといっても大きな不安は地下水の減少です。
熊本市域の地下水は阿蘇から流れてくるものですが、菊陽町はそのルートの途中で、ここで多量に汲み上げた場合には地下水資源全体に影響があるのではという不安があります。
他の報道でも、使用水は何度も繰り返し使用するなどとも書かれていますが、それでも使用量が莫大であることは間違いありません。
そのために行われているのが「水田湛水による地下水涵養」です。
通常、水田では稲栽培時期以外には水を張らないのですが、それを常時湛水することで地下に水を浸透させて地下水を増やそうということです。
かなり広い地域で実施されるようで、それによる地下水涵養効果はかなり大きいと言われています。
ただし、これも良い事ばかりではないようで、稲の栽培には雑草の抑制といった利点はあるものの、土壌が酸素不足となることで根腐れが起きることもあり、また病虫害が増加するという危険性もあるようです。
なお、地下水の水量の影響とともに排水による環境影響も危惧されていましたが、それは今のところ表面化していないようです。
本当に何も無ければよいのですが。