爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トランプ大統領、NATO各国に軍事費増額を要求

トランプはNATO会合に出席、軍事費支出を増やそうとしないヨーロッパ各国を脅迫、GDP比2%どころか4%を要求したそうです。 jp.reuters.comなお、上記のロイター記事には「防衛費」となっているけど、これはやはり「軍事費」でしょう。どこが防衛なんやら…

「日本政治とメディア テレビの登場からネット時代まで」逢坂巌著

長期化した政権のおごりからか、テレビ報道などでの政治の扱いに政権が文句をつけるといった事例が目立つようになっていますが、テレビ登場の頃にはほとんど政治に関する放送はなく大した影響もないものでした。 しかし、テレビ放送の影響力はどんどんと増し…

夢の話「水の自動販売機」

豪雨の後に梅雨明けしたと思ったら、連日の熱帯夜。寝苦しくなると暑苦しい悪夢を見てしまいます。 夢の中では、私は何かスポーツチームのコーチか監督。(サッカー?) そして、チームを率いて中東の国へ来ています。 夜になって寝ようと思うのですが、やは…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1224広がるポピュリズム

ポピュリズムとは、「大衆迎合主義」とも訳されるように、あまり好意的な意味では使われていません。 賀茂川耕助さんのブログでも、「トランプ氏が大統領になった頃から目にするようになった」としている通り、トランプがポピュリズムそのもののように言われ…

「贅沢の条件」山田登世子著

著者はお年は書かれていませんが、フランス文化史が専門の大学教授、この本で「贅沢」について書こうと思いたち、周囲の人々に「あなたにとって”贅沢”とは」と聞いてみたそうです。 大学の学生さんなど、若い人たちは「贅沢」と聞いて値の張る服などの品物を…

「内田樹の研究室」より、”大学の株式会社化について”

日本の科学技術レベルの低下について、ようやく科学技術白書も認めたということです。 そして、それは日本の大学が「株式会社化」を目指した時にすでにそうなることが決まっていたということです。 大学の株式会社化について (内田樹の研究室) 独立行政法人…

年金等の運用先、国内株が40兆円を越えた

GRIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、公的年金等を運用している機関の運用先で、国内株の比率が25%を越え40兆円だそうです。 www.nikkei.comその運用額が全体で160兆円というのも驚きですが、それをなんと株式市場に注ぎ込んでいるということがなぜ…

「スコットランド 歴史を歩く」高橋哲雄著

スコットランドと言えば、キルトやタータンチェック、イングランドと今は一つになっているとはいえ、古くからの伝統が残っているところというイメージですが、どうもそうではないようです。 あの男性がはくスカートのようなキルト、あれも中世以前に遡るよう…

「戦後日本経済史」野口悠紀雄著

第2次世界大戦で敗れた日本は、占領軍によって農地改革や財閥解体などの民主化改革を受け、軍備増強ではなく経済成長に集中することができたために、戦後の復興と高度経済成長を果たすことができたというのが、標準的な見解でしょう。 しかし、大蔵官僚とし…

サンマ漁をめぐる話題 中国が悪者で日本の主張する漁獲制限に従わないの?

サンマの不漁と、その資源管理をめぐり、国際会議で日本と中国が対立したというニュースが流れています。 www.nikkei.comこれだけ見れば、資源が減っているのに制限に反対する中国の方が悪者というイメージですが、実はまったく違うのは薄々は分かりますね。…

「島津家の戦争」米窪明美著

薩摩を支配してきた島津家は、鎌倉時代初期に入って以来一度も離れること無く続きました。 その薩摩の島津宗家の四代当主、島津忠宗の六男、資忠が足利将軍家から日向国に所領を与えられたことにより、都城島津家という島津の分家が成立しました。 こちらも…

米朝会談の本当のところは、トランプの心の底にあるものは、副島隆彦さんの学問道場より

著書も一冊読ませていただいたことのある、評論家の副島隆彦さんのブログ「学問道場」にはなかなか興味深い記述がありますが、今回の指摘は非常に考えさせられるものでした。 副島隆彦(そえじまたかひこ)の学問道場 - 重たい掲示板 学問道場の中の「重たい…

「滅びゆく 日本の方言」佐藤亮一著

本の題名から受けた印象では、地域間の交流の発達やテレビなどの影響で方言が無くなっていくことについて、論じらている本かと思ったのですが、それは巻末のごく一部のみで、ほとんどの部分はこれまでの研究の成果として、方言の全国分布図を説明するといっ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1223 変わる米国の覇権体制

アメリカが握っていた世界の覇権というものを、自ら手放そうとしているとする意見を述べている人も目立ちますが、今回の賀茂川耕助さんのブログでもそう主張しています。 kamogawakosuke.info 意外に思う方も居るかもしれませんが、トランプ大統領が「アメリ…

「異次元緩和の終焉 金融緩和政策からの出口はあるのか」野口悠紀雄著

アベノミクスの欺瞞性と犯罪性については、このブログの中であれこれと書いてきましたが、あくまでも経済は素人の私が色々な情報を総合して判断したものが中心です。 しかし、この野口さんの本を読むと、そういった私の推論と同じような議論が、しかも当然な…

「西洋音楽から見たニッポン」石井宏著

こういった題名の本ですが、著者の石井さんは音楽家ではなく文学研究者のようです。 ただし、書かれた著書を見るとモーツァルト、ベートーベン、マーラーなどにちなんだ本を多数書かれており、研究対象としているということでしょうか。 この本はVoiceという…

「戦後和解 日本は〈過去〉から解き放たれるのか」小菅信子著

日本は周辺国との間に軋轢を抱えていますが、これらは第二次世界大戦とそこまでの日中戦争、さらに植民地支配と言うところから生まれた問題と言うことができます。 しかし、そのような問題は日本とアジア各国との間だけにあるものではなく、世界中の様々な国…