明治学院大学教授の熊本さんの著書です。環境経済学等が専門で、ごみ・リサイクル問題にも詳しいとのことで、その点についてはなかなか卓見かという見方を示しています。
しかし、環境ホルモンという用語を連発したり、免疫力が低下したのでO157が流行る?といった発言など、少々思い込みが強い人かも知れません。
とはいえ、家庭ごみ収集の有料化は間違いで生産者にごみ処理費用も負担させるべき(拡大生産者責任)というのはすばらしい意見で、それでこそごみ減量化につながるということでしょう。
また、リサイクル等も形だけ整えるような政策が蔓延していることで、まったく誤った方向で進んでいるのも確かでしょう。
産廃の制度についても行政が排出者に対して責任を負わせることに及び腰なため全く穴だらけになっているというのは、若干それに関連した仕事をした経験からも納得できます。