最近はやりのB級グルメのこなもんに関する本かと思い読んでみましたが、著者は鎌倉女子大学名誉教授の方でかなり学術的な内容でした。
まず、「こなもの」と言うものの歴史、定義などから入り、メインは各都道府県の主に歴史的な食品についての記述でした。
最近の動きについては付録として若干の記述はありますが、簡潔なものでした。
記述で多かったのは饅頭、お焼きの類、およびそばうどんですが、いずれも江戸時代に米は年貢として納めるために作られ、農民が自分たちの食べ物としてくず米、雑穀などを使いこなものとして食べてきたという背景があり、最近のようにあまり浮かれて扱える内容でもないかと思いました。