2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
かなり古い本ですが、1989年11月に京都新聞社主催で開かれた国際シンポジウムの記録です。 その直前の1985年に奈良斑鳩の藤ノ木古墳で非常に高度な副葬品が見つかり、当時の王族の墓ではないかと言われ、また1987年には佐賀の吉野ケ里遺跡の発掘調査結果が発…
エネルギーを使用削減しなければいけないという点を資源の観点からここまで述べてきましたが、実際にそれを進めようとすれば現在の社会経済をどうするのかということを考えていかなければなりません。 特に、「産業をどうするか」というのは大問題です。 こ…
民主党と維新の党が合流することで合意したそうです。 まあ野党勢力が少しでも力を合わせることは必要なのでしょうが、新党の名称を何にするかでまだ波乱があるかもということです。 まったく、考えるところはそこじゃないでしょう。 基本路線をどうするか、…
「オーラル・ヒストリー」というものが何かということは全く知りませんでした。 著者によるその定義は「公人の、専門家による、万人のための口述記録」であるということです。 イギリスなどでは引退した政治家などが回顧録といった形の著述をする例が多いよ…
賀茂川さんのブログ、今回はアメリカに追随する日本の悲劇というものですが、その主な部分はアメリカの間違いのない衰退ぶりです。 No. 1139 米国に追随する日本の悲劇 | 耕助のブログ アメリカでは貧富の格差が更に広がり、しかも日本と異なりインフレ傾向…
川崎市の介護型老人ホームでの介護士による殺人事件は衝撃を与えるものでした。 介護士の容疑者は様々なストレスから犯行に及んだようですが、そこには低賃金の不満、そこから生じる慢性的な人手不足などが大きく影響しているでしょう。 また、保育園の保育…
NHKで面白いニュースが流れました。 クリントン氏「TPPに反対 日本は円安を誘導」 NHKニュース アメリカの地方紙に掲載されたということなので詳細は分かりませんが、内容は次のとおりです。 (上記記事より引用) TPP=環太平洋パートナーシップ協定…
作家の重松さんが2003年までに20人の単身赴任の人々の取材を元に単行本として発行されたものに、2008年に文庫本化の際に取材先の人たちの現状まで追加したものです。 私もちょうどこの時期に約3年ずつ2回の単身赴任を経験しました。当時は会社にも僅かな単身…
副題には「他人と話をするなら”ご当地ネタ”が一番強い」とあります。 この本の価値はまさにそこのところにあり、これを覚えておけばセールストークの端々に入れて話のつなぎになるかもしれません。 ただし、よく記憶しておかないと島根の人に鳥取の話を持ち…
トロイアの遺跡といえばシュリーマンが子供の頃に読んだホメロスのイリアスの記述をそのまま信じて発掘し、プリアモスの財宝を掘り当てたという物語が有名で、世界遺産にもなっていますが、実はそれほど単純な話ではないということを大学卒業後にすぐにトル…
大野普さんは博識の日本語学者として知られていた方ですが、この本は昭和41年に初版発行というものです。 日本語の起源がインド南方のタミル語にあるという学説を唱え、その批判が各所から起こり、もはやその説は支持する人もいないのですが、日本語の成り…
昨日の民主党野田前総理の質問に答え、安倍首相は衆議院議員定数の10削減を直ちに行うと「エラそうに」語ったそうです。 議員の数が多すぎて無駄という件は維新の党も前から仰々しく語っていますが、確かに無駄ではあるかもしれませんが、国会議員の選出に…
2月19日付の毎日新聞の安保法制に関する記事に、アメリカが何を求めて日本にこの法律制定を指示したかの実態が載っています。 http://mainichi.jp/articles/20160219/ddm/003/010/044000c 記事は消えてしまうかもしれないので要点部分を引用しますが、 (…
久々に夢を見た話です。 パラグライダーで空を飛び回るというすごい状況です。空から見た森や川などリアルで詳細な風景まで鮮明に見られました。 もちろん、実際にはパラグライダーなどやったこともありません。ただし、一度だけ間近に見たことはあります。 …
2003年に大阪府文化財センターが開催した文化財講座「古墳のはじまりを考える」の講義内容を元にまとめられたのが本書です。 市民向けの講座として開かれたものですが、内容はかなり専門的なものだったようです。 著者として挙げた人々が1回ずつの講義…
カルタゴというと古代ローマと地中海の覇権を争い3回のポエニ戦争を戦ったものの最後には敗れて跡形もなく壊されてしまったということはよく知られているでしょうが、その実像はあまり分かっているとは言えません。 これはカルタゴを打ち破ったローマがその…
東日本大震災の時の福島第1原発事故による放射能汚染は大きな問題でしたが、それに対する対応など大混乱を極めていました。 放射能汚染というものについての知識が専門的な分野でも欠けていたのもその混乱の一因だったようでした。 それについて、東大農学…
食に対しての危険というものはどんどんと大きくなっているようです。(本当の危険ではないものもありますが、極めて危険なものも数多くなっています) その危険性は様々なものがありますが、それらについて食料や農業に関する活動をしてきたお二人のジャーナ…
著者は1981年から93年までコカコーラ社の社長であったドナルド・キーオ氏です。 大企業元経営者の成功体験など聞きたくもないよというのが普通でしょうから、一捻りして「失敗する人の法則」という形で本にしたという作りですが、やはりそこかしこにそ…
石油は半減以上に減らすとしても他のエネルギーはそのままというわけには行きません。どのようなものを残していくかという点は重要な事です。 石炭は石油・天然ガスよりは残存量が多いと考えられています。しかし、石炭もその質のばらつきは石油以上に激しく…
2月12日付のウォール・ストリート・ジャーナルでアベノミクスに関する記事が出ています。 アベノミクス、行き詰まりへの道 - WSJ こんなことは誰でも感じているのでしょうが、日本のマスコミは書こうとしません。もう応援しても仕方のないボロボロ内閣に…
賀茂川さんのブログ最新記事は「技術革新で雇用減少へ」というものです。 No. 1137 技術革新で雇用減少へ | 耕助のブログ アメリカでマーティン・フォードという人の書いた『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』という本が話題になっているそうですが、医…
昨日散歩をしていたら歩道で犬の散歩をさせているババア(アワワ、訂正、中年女性)がいまして、それがどうも犬と飼い主の距離が遠いんですね。 変だと思っていると巻き尺式のリードを使っているようでした。 そばをすれ違うのにも犬が急に動き出したら危な…
FOOCOM.NETの松永編集長の最新記事に面白いものが載っていました。 炒め野菜にほどほど注意〜アクリルアミドの発がん性問題 | FOOCOM.NET 食品安全委員会で審議が続いていたアクリルアミドの食品健康影響調査がまとまったそうです。 アクリルアミドというと…
前述のとおり、石油は様々な用途に使われておりそれが現代社会を形作っているといえます。 少し前の数字ですが、2005年度の資源エネルギー庁統計によれば、発電部門12%、運輸部門35%、民生部門17%、化学工業原料15%、製造業14%などの比率…
ちょっと前に少し怪しい中国崩壊論を読みましたが、本書は日本人で通商産業省から派遣されて中国の日本大使館で中国経済の調査にあたり、その後退官して中国についてのコンサルタントをされている著者の津上さんが観察してきた中国の社会経済についての分析…
この本は2年余り前に一度読んでいますが、その読書記録を読んでみるとあまりにも簡単な感想だけであるのに驚きました。 著者の外川さんは地震や火山の専門の学者ではなく歴史家であるために、天災について詳しく書かれているわけではなく、どちらかと言えば…
最近のテレビCMで目立つのが「臨床試験済み」をやたらに強調する健康食品です。 名前をボカしたところで仕方ないので明記しますが、ファンケルの「えんきん」です。 臨床試験をやったからといってその結果が問題なのに、単に試験済と言うのもおかしな話だと…
エネルギー使用量を総計で表す場合に原油換算ということもよく行われますが、実際はその内容は様々なものを含んでいます。 資源エネルギー庁の資料によれば、2010年度の供給総量21.1(10の18ジュール)の内訳は、石油が40.0%、石炭が22.6%、天然ガスが19.2…
最近勝川俊雄さんの「漁業という日本の問題」という本を読みました。 「漁業と言う日本の問題」勝川俊雄著 - 爽風上々のブログ 2012年の出版で日本の漁業の乱獲という問題を扱ったものだったのですが、本書はイギリス人のジャーナリストのクローバーさんが20…