爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ここまで居直って話すともう何も言えない「習主席、一国二制度は成功」

香港の中国返還25周年記念式典に出席した中国の習近平主席は、「一国二制度は成功した」と語ったそうです。

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まあイギリスが長く香港を治めてきたということも歴史の流れで決して良いことであったわけではないのですが、その期限切れに伴う香港返還でイギリスが望んだ急激な体制変更をしないということは巧妙に骨抜きにされました。

 

なお、中国の言う「国」はすべて「共産党」と言い換えれば分かりやすいという原則に従えば、「香港国家安全維持法制定」は「香港、共産党安全維持法制定」であり、「愛国者による香港統治」は「愛・共産党・者による香港統治」となります。

 

中国には「国」という概念がなく、「共産党」しかないということがよく分かります。

 

ただし、日本に「国」があるかと言われれば、それも怪しい話で、「国」のためと言われているものの多くは「自民党」・「わが省庁」・「わが社」であることは明らかであり、決して中国の現状を笑えるものではありません。

なお、あの元総理に至っては「国」は「自民党」ですらなく、「私と友人」であったのですが。

 

このような中国共産党の姿勢が台湾の反発を招き、さらに韓国も離反となればさらに東アジアの緊張を高めるのでしょう。

高額な軍事費のために国家運営が危うくなるのは日本ばかりではありません。

中国も遠からずその負担に苦しみ、「どうせなら使わなきゃ」ということになりかねない危険な将来とも言えます。