「ニセ医学と戦う内科医」NATROMさんのブログが久しぶりの更新です。
1か月以上間を置きましたが、やはり相当忙しいのでしょうか。
今回は「ワクチンを接種しない人を批判してはいけない」という、現時点での大きな問題点を取り上げています。
新型コロナウイルスワクチンは、現在のところ「発症予防」と「重症化予防」の効果はあることが確かめられています。
また、「重篤な副作用」はあるものの、非常に低い発生頻度であることも確かです。
ただし、「他者への感染予防効果があるかどうか」はまだ不明確です。
さらに当然ながら「長期的な(1年以上)副作用」はまだ分かりません。
それでも接種する利益は害を上回っており、NATROMさんも接種できる機会がきたら受けるということです。
しかし、「接種したくない」という意思を持つ人が接種を断るという自由は批判されるべきではありません。
どうも現在の風潮から行くと強制的な接種が行われかねない雰囲気であり、それが危惧されるところです。
たとえ、医療従事者や施設職員であっても、「受けたくない」という権利は無視されてはならないとNATROMさんも主張しています。
ただし、「ワクチンの不安を煽るような報道や不正確な情報発信」への批判はするべきだということです。
自分が不安に思い接種しないということと、他者の不安を煽り接種させないこととは別の問題です。
こういった意見もどうも頻出してきそうです。
接種が始まればどうしても副作用事例が出てくるのは避けられませんが、それを大々的に取り上げて不安を煽るという報道が出てくるのも目に見えるようです。
とはいえ、どうやらワクチン供給もスムーズには行きそうもないようですし、接種業務も混乱必至でしょう。
上手く行くかどうか。