今日の熊本日日新聞に面白い記事が載っていました。
「帳面消し」という言葉があるそうですが、それは「熊本方言」だと指摘されたことに対して、熊日新聞社の人が驚いたということです。
熊本ではよく使われるそうで、前の塩谷県知事が公的な場で使ったり、熊日新聞の社説にも使われたことがあるなど、これが方言であるとはまったく感じていなかったようです。
なお、その意味は「表面上だけを取り繕う行為」ということです。
調査したところ、この意味では辞書には載っていません。
また新聞紙上で使われたことがあるかでは、ほとんどが熊日新聞と長崎新聞だったそうです。
どうやら、有明海周辺の地域のみで使われている言葉だということですが、「帳面」も「消す」も普通の共通語の語彙であるために、まさかこれが方言とは思わなかったということです。
私も関東地区出身ですが仕事で熊本に来て40年以上、だいぶ方言にも慣れましたが、「帳面消し」は熊本方言だと断言できます。
しかし、熊本県南のこちらではほとんど聞いたこともないのですが、県内の分布はどうなのでしょうか。