爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

中国が輸入冷凍食品のウイルス検査を続けている

中国が輸入冷凍食品などのウイルス検査を実施しており、そこでコロナウイルスが検出されたとして輸出国の衛生管理などを求めるといったことで貿易障壁が生じていると、FOOCOM.NET専門家コラムで森田満樹さんが紹介されています。

www.foocom.net

中国がこのような検査を始めたのは今年6月頃からのことです。

ほぼ新規感染者が無くなってから、北京で再び発生したのですが、それが輸入冷凍食品を扱う食品業者からだと主張してのことでした。

 

国際機関や諸外国はこのような状態のウイルスから感染が広がる危険性はほとんどないとして、抗議していますが、中国は強気の検査を続け検出したら輸入停止にしたり輸出国の対策強化を求めるなど、貿易障壁となっているそうです。

 

世界保健機構(WHO)や国際食品微生物規格委員会(ICMSF)は相次いでそのようなウイルスによる感染拡大の危険性は少ないことを表明し、他の国や機関も過剰な検査を批判していますが、中国は聞く耳持たずでさらに検査強化をしているようです。

 

さらに、どうやら最初に感染が広がった武漢市の例もそのような輸入食品だと言わんばかりの報道が広がっているようです。

 

最近では中国国内で、新型コロナ感染は輸入冷凍食品のせいだ、という論調が出てきました。武漢の中国疾病予防コントロールセンターの専門家は、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の取材で、北京市以外の場所で発生した感染も輸入食品からウイルスが検出されたとし、感染が最初に広がった武漢市についても関わりを主張したと報道されています。

なるほど、新型コロナウイルスは中国発祥ではないと言いたいがために輸入冷凍食品の膨大な検査を行っているとしたら、検査を加速させる理由もわかります。

 

 まあ、この辺は感染拡大の責任は中国にあるとして批判を続けたトランプへの対抗措置という側面もあるのでしょうが、まったく困ったものです。

 

それにしても「感染力を持つウイルスを検出」ってどうやって調べているのでしょうか。

PCRでは感染力があるかどうかは分からないと思いますが、その証明方法を知りたいものです。