爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「田中宇さんの国際ニュース解説」で連続して地球温暖化問題を取り上げた

田中宇さんの「国際ニュース解説」、だいたい国際政治ネタがほとんどで、しかも独自の視点から解析されているため、非常に面白いものの、ホントかいなと感じさせるものも多く、眉にツバをつけながら楽しませていただいています。

 

しかし、最近の2題は地球温暖化をめぐる問題について連続して無料開放記事として掲載されています。

tanakanews.com

tanakanews.comこれは、記事の中にも記されているように、科学の問題であるかのごとく装われていますが、もはや完全に国際政治の力のせめぎ合いの状態になっているという判断なのでしょう。

 

1本目の記事では、世界的にも権威を確立した地球温暖化人為説というものが、科学的事実を歪曲し政治的な意図を持って作られたものであるということを確認しています。

 

2本目が田中宇さんの本来の得意分野、世界政治における政策の意図の解析ですが、この温暖化人為説はもともとは誰もが知るように欧米、特にヨーロッパの勢力が優位を確立するために作り出したものです。

しかし、田中さんに見るところ、すでに欧米の主導権は奪われ、中国がその位置を占めつつあるとか。

 

国連で議論されている「緑の気候基金」という活動の主体はすでに中国になっており、中国の都合の良いように動かされるということです。

 

欧米のグリーン派には悪魔のように言われれている石炭火力発電事業すら、その基金の推進事業とされ中国の建設に使えるようにできるとか。

 

石炭火力発電の建設で欧米から非難されているのは、主に日本なのですが、実際は中国の動きの方が強く、そのあたりに世界政治の暗い動きがあるようです。

 

欧米のNGOが中国に対抗する動きが薄いようですが、これがどのような政治的動きを反映しているのか、まだ難しいようです。

既に、国連をも実質的に取り込んだような中国の動きはこれからも注目すべきなのでしょう。