爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ニュージーランドで牛を多数殺処分。マイコプラズマ・ボビスの感染症

「安心?!食べ物情報」で紹介されていましたが、ニュージーランドで病原菌マイコプラズマ・ボビスの牛への感染が明らかになり、多数の牛が殺処分されるそうです。

http://food.kenji.ne.jp/review/review967.html

 

その数は12万頭に上りますが、この菌は非常に感染力が強く、速やかな対策が必要なようです。

なお、この菌の人間への感染は無く、またミルクや肉からの影響もないということです。

 

鳥インフルエンザの時の鶏の殺処分のニュースを思い出しますが、感染症対策というものの厳しさを感じさせられます。

 

それとともに、マイコプラズマという菌にも思い出があります。

Mycoplasma属の菌では人間に肺炎を起こす、M. pneumoniaeと言う菌種もあり、こちらはかつては4年毎に大感染を起こすと言われたものです。

当時はこれに効果がある抗生物質マクロライド系であるということで、かつて勤めていた会社の製造品目がその時だけ特に売れたということもありました。

また、一時は関連抗生物質の研究もしたことがあり、その点でも関係がありましたが、Mycoplasmaは取り扱いができず、薬効の直接の検証もできませんでした。

 

その後、マクロライド系抗生物質に対しての耐性菌が増加して、現在ではMycoplasmaには効果がなくなっているようです。

 

感染症というものは、集中して飼育するところから起こります。人間でも集中して住んでいるところから流行します。

いまさら、バラバラに住むわけにもいきませんし、家畜の飼育も止めるわけには行かない以上、このような騒ぎは続けられるのでしょう。