爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

”賀茂川耕助のブログ”を読んで NO.1212 排他的なダボス会議

”賀茂川耕助のブログ”最新は、1月に開催されたダボス会議について記されていました。 kamogawakosuke.info 日本からは安倍首相が参加しなかったためにあまり報道されなかったようですが、トランプ大統領、メルケル首相、等々各国の首脳も集まり、また大企業…

最古の八代城 古麓城 ただし、城跡は山の上なので遠景のみ

八代城は三代あると前に書きましたが、その中でも最古の古麓城を見てきました。 とはいっても、城跡は標高数百mの山の上ですので、ほとんど下からの遠景のみですが。 まずは大体の分布図から。 地形図でないので山の状態はわかりにくいですが、新幹線の線路…

財務省文書改竄問題 官僚の暴走は明らかだがそれも安倍一強政権のため

森友問題について、財務省が文書を改ざんしたことを認めたものの、現場官僚の不手際で済まそうとするのかどうか、まだまだ余談を許さない状況のようです。 blogos.com 何のためにそのような文書改竄をする必要があったのか、よく分からない点も残りますが、…

「技術者のための経営学」大坪檀著

非常に古い本で、私が買ったのもおそらく1983年なのですが、この本の初版発行は1966年ということです。実に半世紀前。 著者の大坪さんは経営学部出身ですが、メーカー勤務を経てアメリカ留学という経歴で、技術と経営という問題も早くから取り組んでこられた…

中国全人代で主席任期の延長の憲法改正

中国で開催されていた全人代で、これまで2期に制限されていた国家主席任期を無制限とする憲法改正が議決されたそうです。 www.nishinippon.co.jp まあ他所の国のやることですから、どうのこうのと言うこともありませんが、漏れ聞くところによれば、ネットな…

「〈歳出の無駄〉の研究」井堀利宏著

国の財政は危険な状態であるという認識は誰にでもあるのでしょうが、それを何とかしようとして増税を持ち出すと必ず「その前に国の歳出の無駄をはぶけ」という主張が出てきます。 確かに、国の支出について毎年調査を続けている会計検査院の発表でも数十億と…

「古代国家はいつ成立したか」都出比呂志著

著者の都出さんは、考古学者で「前方後円墳体制論」という初期国家論を提唱されている方ということです。 どうも古墳の形式の伝播を見ていけば当時の体制が理解できるという主張のようですが、それを調べていると本書の記載について強烈に批判してあるサイト…

米朝交渉実現へ向かうのか 日本政府はどうも冷ややかな態度に見える

トランプがいきなり北朝鮮との直接交渉、首脳会談すら視野に入れるというニュースが入り、まあ驚くというほどのことはありませんが、少々意表を突かれた感じはします。 しかし、それにしては日本政府の反応はやや冷ややかなものに感じます。 まあおそらく北…

「世界はすでに破綻しているのか?」高城剛著

高城さんの本は前にも一度読んでみて、そのあまりにもアクが強いのにあてられてしまったのですが、懲りずにまた読んでみました。 「グレーな本」高城剛著 - 爽風上々のブログ 今回の本はデフォルトと言う国家財政破綻(債務不履行)の状態に陥ったらどうなる…

「ダ・ヴィンチ絵画の謎」斎藤泰弘著

ルネサンス絵画の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画は、その最高傑作のモナリザを始めとして多くの謎を秘めています。 それについて数多くの研究が為され、様々な学説も発表されています。 そういったことについて、ダ・ヴィンチ研究の専門家である著者が…

花粉の飛散が悲惨な状況

数日前から花粉症の症状が激しく表れ、目のかゆみ、鼻水に加え喉の刺激で発作的な咳などが続いています。 実は、花粉症は40代から50代くらいの年の頃にひどかったのですが、ここ数年それほどでもなくなり、もしかしたら老化のせいで免疫機能が低下して花粉症…

「生命とは何だろう?」長沼毅著

生命で溢れている地球ですが、これがどのように発生し進化してきたのか、まだまだ分からないところが多いようです。 生命の発生からその進化、そして最後の人類の誕生から未来まで、生命全体を綴った生物学者長沼さんの本ですが、間違いないところを扱った教…

霧島 新燃岳で爆発的噴火

霧島連山の新燃岳でかなり大きな噴火が起きたということです。 我が家からは直線距離で約80km、風向きによっては火山灰が飛んでくる可能性はあります。 www.data.jma.go.jp ただし、ちょっと気になるのは前回の新燃岳の噴火です。 2011年の1月にやはり大規模…

「名字のヒミツ」森岡浩著

日本人の名字は非常に種類が多いと言われていますが、それをきちんと調査したということはあまりないようです。 名字研究家という森岡さんは、最近はNHKのテレビ番組「日本人のおなまえ」でもお見かけしますが、なかなかしっかりと研究をされているようです…

「飛行機をとばすコマ」森菊久著

「飛行機をとばすコマ」とはジャイロスコープのことです。 コマ(独楽)とは子供の遊びと思っていたら、それだけではなく色々な応用がされているようです。 おもちゃの中で、地球ゴマ、(あるいは宇宙ゴマ)と呼ばれる、枠の中でコマが回転するようなものが…

「北陸の縄文世界 御経塚遺跡」布尾和史著

新泉社から出版されている「シリーズ遺跡を学ぶ」という本の中の一冊です。 まあそれほど実際の遺跡というものに興味があるわけでもないのですが、この遺跡には関わりがあったために読んでみました。 少し前に仕事で金沢に行っていたのですが、その際に住ま…

安心!?食べ物情報より、リステリア菌がハムから検出

今週更新の渡辺宏さんの「安心!?食べ物情報」では、リステリア菌がコストコのハム詰め合わせから検出されたというニュースが紹介されていました。 http://food.kenji.ne.jp/review/review954.html コストコで販売されていた輸入物のハムのセットが汚染され…

「〈かくれんぼ〉ができない子どもたち」杉本厚夫著

今の子どもたちの中には、「かくれんぼ」ができないという子もいるそうです。 他にも「この指とまれ!」ができない子、「ブランコ」がこげない子、などかつての感覚からは信じられないような状況が出現しているそうです。 かつてそういった遊びをしてきた大…

トランプの強請り外交はどこまで拡大するのか

アメリカの貿易赤字が問題として、さまざまな不公正施策を次々と打ち出しているトランプ政権ですが、鉄鋼輸入の不均衡が大きいとして輸入鉄鋼・アルミに多額の関税を掛けるということを発表しました。 www.newsweekjapan.jp すでに日本を始め各国に兵器の押…

「ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産」小林標著

ラテン語は古代ローマの言葉であり、ヨーロッパでは古典として学ばれ近代までは学術用語として使われていたというイメージです。 しかし、現代の世界語とも言うべき英語の中にはラテン語から直接続いている言葉も多く、また新たに作られる言葉もラテン語の法…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1211 失敗のアベノミクス

賀茂川さんのブログ、今回は「失敗のアベノミクス」と題されています。 kamogawakosuke.info 内容については、ほとんど私も同意するところなのですが、「失敗」であるかというとちょっと意見が異なります。 私は「アベノミクスはこれを目標としていたので、…

「メアリー・ポピンズのイギリス」野口祐子編著

メアリー・ポピンズといえば、ジュリー・アンドリュースが主演した1964年のディズニー映画が有名でしょう。 原作はイギリスの作家P.L.トラヴァーズが1934年に出版した小説ですが、映画はその細部にかなりの変更を加えているようです。 原作ではその…

勝川俊雄さんのツイッターで知りましたが、シラスウナギの壊滅的不漁の対策として、なんと高知県はシラス漁の延長を実施とか。 元記事はこちら www.nikkei.com 勝川さんのツイッターでも(リンクの仕方がわからないので引用します) 普通の国では魚が減った…

「マンガ はじめての嘘の心理学」ゆうき ゆう監修

マンガ入りの本というのはあまり手にとることはないのですが、嘘と心理学というのは興味ある分野ですので読んでみました。 監修が精神科医のゆうき ゆうさんということですが、マンガは漫画家のすぎやま えみこさん、おそらく執筆は専門のライターたちだと思…