”賀茂川耕助のブログ”最新は、1月に開催されたダボス会議について記されていました。
日本からは安倍首相が参加しなかったためにあまり報道されなかったようですが、トランプ大統領、メルケル首相、等々各国の首脳も集まり、また大企業経営者も参加していました。
賀茂川さんも表題にしているように、「排他的」というのは、政府首脳以外の経済人は高額の参加料などが必要だということです。
しかし、格差拡大、富の集中が世界の大きな問題となっているのに、富を手にしている者たちばかりが集まったところで何にも役に立つ話ができないのは当然です。
賀茂川さんもおそらくスーザン・ジョージのこの本は読まれていると思いますが、彼女はダボス会議に集まるような連中を「ダボス階級」とそのものズバリのネーミングで表現していました。
賀茂川さんが記事の最後に書かれている言葉、それが全てです。
世界経済フォーラムが取り組むべきことは、資本主義によってもたらされる富の集中、貧富の格差をなくすこと、そして労働者の地位の向上であろう。それは核兵器の脅威や気候変動などの環境問題を解決するよりはるかに容易なことだと思われるが、ダボス会議でそれらが真剣に議論されることは決してないだろう。
日本でも、経済成長とか景気浮上とか言う前に富の配分、労働者地位向上(はたらき方改革なんていう目くらましでなく)が急がれる時ですが、それを形にできる能力はどの政治家にもありません。