爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

茨城県庁の引っ越しは業者が見つからず職員が実施

年度替わりを目前にして、色々とニュースが流れています。 隠居の身にとっては、年度も何も関係ないのですが知り合いに公務員や教育関係の方がいらっしゃり、転勤などの話も出ているようです。 今シーズンは運送業者の人手不足もあり、引っ越しができないと…

「聖書でわかる英語表現」石黒マリーローズ著

アメリカやヨーロッパでは現代の新聞やテレビニュースなどでも、聖書のフレーズを使うことが多いようです。 そこには、元の聖書での意味を背景にした表現がなされており、それを知らずに字面だけで訳しているとかなりニュアンスが異なるものになりかねません…

「風評被害」ってこんなところに使っていいの。津波浸水想定区域標識撤去とか。

ツイッターでフォローしている勝川俊雄先生が紹介していた、静岡新聞の報道記事です。 www.at-s.com 静岡市駿河区の、中島学区というところにあった「津波浸水想定区域」の標識を住民自治会からの撤去要望書によって市が取り外したということですが、その理…

「百済の王統と日本の古代」兼川晋著

かなり時代が下っても九州に王朝が存在したという、九州王朝説は正統派学界からはほとんど無視されているような状況ですが、民間の古代史愛好家が集う九州古代史の会などで活動は続けられているようで、本書著者の兼川さんも活躍されています。 本書の冒頭に…

安倍の「私をはじめ政治家の関与は否定された」という安心コメント それじゃいけないということに気がついていない

佐川証人喚問で、安倍をはじめとした政治家の関与が否定されたと、首相が安心のコメントです。 www.tokyo-np.co.jp 「あとは国民が判断」とは、国民も舐められたものです。 しかし、「政治家の関与が否定」されたということが、かえって大問題であるというこ…

「マッコリの正体」ホ・シミョン著

韓国の伝統的濁酒、マッコリは最近では日本でも女性を中心に人気が上がり、よく飲まれているようです。 本書は、現在韓国のソウルで「マッコリ学校」という、マッコリについて様々な面から教えてくれる学校の校長を務めているという、ホ・シミョンさんが書か…

佐川証人喚問 まあ全然期待はしていなかったけどね

佐川前国税庁長官に対する国会の証人喚問が実施され、国民の期待を表すかのようにテレビ各局が放映する中、予想通りの結果となりました。 toyokeizai.net 自民党の提灯持ち質問で総理や夫人の「指示はなかったですね」ということを確認した後はほとんど何も…

「内田樹の研究室」より、”受験生の皆さんへ”

「内田樹の研究室」では、”受験生の皆さんへ”という題でサンデー毎日に掲載したものを載せていました。 受験生のみなさんへ (内田樹の研究室) 中高生だけでなく、小学生にも読んで欲しいと書かれていますが、その内容は厳しいものです。 日本の大学の現状は…

「漢字の〈うんちく〉」岩男忠幸著

漢字は元々は象形文字から変化してできたのですが、その後はそういった文字を組み合わせて意味の合った文字を新たに作られるようになりました。 そのような組み合わせ文字が現在の漢字の9割を占めているそうです。 この本は、そういった元の文字構成成分の意…

花見決行

ポカポカ陽気に誘われて、平日にもかかわらず(というか初めから土日は外して)家内と二人で花見をしてきました。 いつもの八代城跡に食べ物とビールを持って出かけると、さすがにかなりの人出。 学校休みの子ども連れや老夫婦二人(私らもそうか)小さな子…

毎日新聞「時代の風」で藻谷浩介さんが非常に分かりやすい指摘 「森友学園」国会審議について

毎日新聞のオピニオン欄「時代の風」で藻谷浩介さんが森友学園問題を巡る国会審議について、非常に分かりやすい指摘をされています。 mainichi.jp 読めなくなるかもしれないので、ちょっと長めに引用します。 一部の与党議員や評論家が繰り返す「首相は知ら…

夢の話「本屋に行く」

最近は図書館で本を借りて読むばかりで、ほとんど本屋に行くことも無くなってしまいました。 夢でしか行かなくなった、本屋です。 そこはどうもかつてよく行っていた、湘南地方の有名な本屋のようです。 (本店は横浜、各地に支店) 専門書も文芸書も揃って…

「くらべる地図帳」浅井建爾著

地理が関係する問題の理解には、地図に図示したほうが分かりやすいということがよくあります。 この本は地理学者という著者が、そういった例をたくさん集めて示し、地図というものの有効性を分かってもらおうという趣旨で書かれたようです。 その最初のペー…

森友問題を「佐川事件」に矮小化してはいけない

近藤邦明さんの「環境問題を考える」にも取り上げられていますが、官僚の法を曲げてでも安倍首相に媚びようとした森友問題を単なる「佐川事件」に矮小化して幕引きを図ろうという動きが強まっています。 http://www.env01.net/fromadmin/contents/2018/2018_…

ジャガイモ食中毒を防ぐ FOOCOM.NET専門家コラム 瀬古博子さんの記事

ジャガイモの食中毒なんて、そんなに起きているのかと思いますが、毎年数回発生しています。 それもほぼすべてが「学校での中毒事件」なのです。 FOOCOM.NETで瀬古博子さんが取り上げています。 www.foocom.net ジャガイモには芽の部分や日光があたって変色…

「日本人の源流 核DNA解析でたどる」斎藤成也著

国立遺伝学研究所の斎藤さんの本はこれまでにも2冊読んでいますが、最新のDNA解析技術を用いた検討で日本人の遺伝的構造を探るという、最新の情報を基に一般向けに分かりやすい内容となっています。 この本も2017年10月の出版というもので、最近急激に進歩し…

「J.G.バラード短編全集5 近未来の神話」J.G.バラード著 柳下毅一郎監修

ニューウェーブSFを主導したと言われるJ.G.バラード(1930-2009)の短編作品をすべて収めた短編全集が、東京創元社から刊行されました。 バラードの短編は1956年から1996年まで、98篇が発表されていますがそれを5冊に収めています。 本書はその第5巻、1977…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1213 頻発する米銃乱射事件

毎日のようにとまでは言わずとも、おそらく毎週1回はニュースに出てきているアメリカでの銃乱射事件頻発について、賀茂川さんが書いています。 kamogawakosuke.info このようなひどい状況でも何もしようとしないのがアメリカ政府ですが、よく言われるような…

「侠骨記」宮城谷昌光著

宮城谷さんの本は以前は読んでいましたが、このところ少しご無沙汰していました。 久しぶりに手に取ったこの本は、1991年に著者が「夏姫春秋」で直木賞を受賞した頃に出版された初期の作品群の一冊です。 著者の作品には、中国古代を扱ったもの、著者故郷の…

八代城跡 桜がかなり開きました。

3月20日午前の熊本県八代市の花見の名所、八代城跡の桜の様子です。 市内の他のところではせいぜい3分咲き程度なのですが、ここは石垣に囲まれて少し暖かいためか5分以上の開花となっています。 今日はあいにくの雨で人は誰もいませんが、今週末あたり…

「ITリスクの考え方」佐々木良一著

ITのリスク、それは益々大きくなる一方のようです。 様々な方面にリスクが有り、外部からの攻撃・機器やソフト自体の問題・等々すでに現実化したものもあり、また大きな影響が考えられるものもありそうです。 これはすでに10年ほど前の本ですが、著者は日立…

「もう一つの鎖国 日本は世界で孤立する」カレル・ヴァン・ウォルフレン著

オランダ人の国際政治学者でジャーナリストと言うウォルフレンさんですが、30年以上日本の政治状況を見てこられています。 そのウォルフレンさんが2006年に出された本ですが、ちょうど時は小泉政治のところで、アメリカに従うあまりにアジア各国の神経を逆な…

数日前から変なコメントが多数 なんかのCM?

数日前から、これまで書いた色々なブログのコメント欄に変なコメントが多数投稿されています。 投稿者名は1つずつ変えられているようですが、内容はほぼ一緒で、cialisという単語が必ず入っていますので、何かのCMかもしれません。 投稿者が一緒であればブロ…

「天然発酵の世界」サンダー・E・キャッツ著

「天然」という言葉は使い方の難しいものですが、この本の場合の「天然発酵」とはどうやらスターターとしての培養微生物をも加えることのないような、自然のままの発酵ということを指しているようです。 私は、何度もこのブログで書いているように、以前は発…

「内田樹の研究室」より、”人口減社会に向けて”

内田樹さんのサイト「内田樹の研究室」を拝読させていただいていますが、その中で最新記事が「人口減社会に向けて」という表題で掲載されました。 http://blog.tatsuru.com/2018/03/16_0950.php 元は日本農業新聞というところに依頼されて書いたコラムという…

「おい、マジか。池上彰の〈ニュースを疑え!〉」池上彰著

池上さんらしからぬ題名ですが、冒頭にその言い訳が書いてあります。 なんとも下品な表現で本来は私の趣味に合わないのですが、週刊文春のコラムで思わず使ったところ、書籍にするに当たって編集者がぜひこのタイトルに入れましょうと主張、つい受け入れてし…

夢の話「少年時代に暮らした海岸の町」

だんだんと夢に出てくる舞台が時間をさかのぼっていくように思います。 これは何らかの心理や体調の現れなのか、よくわかりませんが。 今回の夢の舞台は、少年時代に暮らした神奈川県の海岸地方の町です。 とは言っても、自分自身が少年というわけではないよ…

「子どものスマホ・トラブル対応ガイド」安川雅史著

中高生にまでスマホが広く普及してくるにつれ、スマホ絡みの犯罪や事件などの被害者となる子どもも増えています。 また、スマホいじめなどということも広がると、今度は加害者となってしまうこともありそうです。 親や教師など、子どもに接する大人たちがス…

桜の開花も間近

あまり楽しいニュースが無い昨今ですが、自然の方は着実に時を進めているようです。 3月15日朝10時ころの、当地の桜の花見名所の八代城跡の桜の状況です。 ほとんどの蕾がピンク色となり大きく膨らんでいます。 おそらくあと数日で開花となるでしょう。来週…

「コドモダマシ ほろ苦教育劇場」パオロ・マッツァリーノ著

自称イタリア人で、日本文化研究家、戯作者というパオロさんが、父と子の関係にまつわる問題をさまざまな方向から取り上げてちょっとひねった文章にしてしまうというもので、40の小話からなっていますが、元々は数篇をいくつかの雑誌に掲載したもので、それ…