爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

トランプの強請り外交はどこまで拡大するのか

アメリカの貿易赤字が問題として、さまざまな不公正施策を次々と打ち出しているトランプ政権ですが、鉄鋼輸入の不均衡が大きいとして輸入鉄鋼・アルミに多額の関税を掛けるということを発表しました。

 

www.newsweekjapan.jp

すでに日本を始め各国に兵器の押し売りで多額の上納金をせしめただけでは飽き足らず、この始末です。

だいたい、貿易収支だけを問題としてそれに対して規制を掛けるというのは一方的すぎる姿勢です。

 

アメリカのトータルの国際収支というものを解説した記事があります。

blogos.com

国際収支もアメリカの赤字であることは事実ですが、どうもこのところ赤字幅が大幅に削減されているようです。

さらに、貿易収支の多額の赤字をかなり埋めているのがサービス収支や金融取引収支です。

 知財や金融の黒字が大きいことはアメリカの金融資本の世界支配を表しており、貿易収支などと言った下請け生産品のアメリカ輸入などとは比べ物にならないほどの影響を示しています。

 

しかも、アメリカの財政赤字分を国債として売っている、負債部分ですが、これも日本などは売ろうとしても売れませんので、負債とも言えないものでしょう。

 

トランプ以前のアメリカが優等生であったはずもなく、その性格には全く変わりはないのですが、トランプという愚かな大統領がこれまでの覆い隠したものをすべて露わにしているだけのことでしょう。

 

このようなアメリカに財産から国民の生命から全てを捧げてついて行く日本の危うさというものが情けなく哀れに見えるばかりです。