新型コロナウイルスの感染拡大は必ず再発し、4月終わりか5月初旬にはかなりの規模となり、オリンピック聖火リレーは熊本に来る5月連休あたりで中止かという予測を述べましたが、このところ急拡大が起きており、とてもそこまでは持ちそうもありません。
www.tokyo-np.co.jpすでに大阪ではかなりの感染者発生が続いているようで、これは緊急事態宣言解除が早かったためでしょうから、東京などもすぐあとに続くことになるでしょう。
また気になるニュースも。
昨年12月の検査の結果ですが、「抗体保有率」は東京で1.35%といまだかなり低い値にとどまっているようです。
抗体保有者が必ずしも感染しなくなるというわけではないでしょうが、しかしこの数値がある程度に達すれば感染拡大の速度は遅くなるはずです。
この検査は昨年6月に続いて2回目で、東京はその時0.1%だったのでしょうか、それと比べれば13倍に増えたとは言え、集団免疫にはまったくほど遠い値です。
無症状感染者が多く、その人々は抗体を持ち免疫を獲得しているという説もありましたが、実際には数字に表れるほどではなかったということでしょう。
東京都の感染者数は累計で、現在は12万人ほどですが、検査実施時の12月には5万人ほどでした。
東京都の人口は約1400万人ですから、抗体保有率の数字が都全体を代表すると仮定すると、1400万×1.35%≒19万人ほど。
感染判明者が5万人とすると、全体でもその4倍程度。
思ったほどの「隠れた感染者」はないことになります。
ただし、本当にそうなのかどうか。
もっと悪い推測をすれば、「抗体が長続きしない」つまり一度は感染して抗体ができても短時間で消えてしまったという可能性もあります。
もしもそうであれば、一度感染してもちょっと時間をおけば再感染もあり得ることになりますし、ワクチンの効果も短期間だけかもしれません。
さて、本当のところはどうなんでしょうか。
徐々に事実は明らかになっていくでしょう。