厚労省が今月初めに実施した一般人の抗体保有率調査で、東京でも0.10%とかなり低いレベルであったことが分かりました。
これまでの東京での感染者率は0.03%に当たるそうなので、それに比べれば若干は高いものの、これでは自然抗体保有の広がりで感染を防ぐというわけにはいかないようです。
どのような調査であったのか、厚労省の発表データを見てみました。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000640184.pdf
東京約2000人、大阪・宮城約3000人の被験者に、ロシュ・アボットの2種の抗体検査キットを用いて検査を行い、両方の検査キットで陽性のものを陽性と判断したということです。
なお、片方のみで陽性であった場合と言うのはその数倍ではありますが、それでも桁違いに多いということは無いようです。
これで、東京が0.1%、大阪が0.17%、宮城は0.03%という数字が出ました。
また、やはり海外メーカーのモコバイオ社のものを使ったデータも併記されており、これはかなり高い値となっていますが、このキットはまだ申請中のものであり参考値とされています。
このウイルスには無症状感染者がかなり多いということで、実際には抗体保有者がかなり居るのではないかという予測がされていましたが、そうではないということになるのでしょうか。
また、初期の中国流行ウイルス株が日本に入ってきており、その感染が広がったために弱毒性であったという予測もありましたが、これも疑わしいことになります。
結局は、感染の広がりは休業自粛や外出自粛の成果でほとんど抑えられていたということになるのでしょうか。
すると、今回の自粛解除でまた感染再燃ということは避けられないことになるのかもしれません。
他にも色々な可能性はあるのかもしれませんが、専門家の解析を待ちたいものです。