陸上配備型のイージスアショアの配備計画停止ということが河野防衛大臣より表明されました。
なお、下記新聞記事には「河野大臣の独走?」などと書いてありますが、河野が独断でこんなことが言えるはずもなく、当然ながら首相の指示でしょう。
直接の理由としては、迎撃のために発射するミサイルのブースターなどが周辺に落下する危険性があるということですが、まあそれはほんの一部の理由でしょう。
新聞記事には「米国の怒りへの懸念」などとも書かれていますが、このようなことがアメリカの意志に反してできる日本政府であるはずもなく、アメリカ政府は了承しているものと思われます。
しかし、直接の購入費だけでも2000億以上、実際にはさらに多額のものとみられるこれらの兵器購入を止められるものでしょうか。
アメリカの意向が分かりません。
このミサイル購入については、トランプの押し売りに安倍が負けたのか、また迎撃の目的はハワイやグアムなどのアメリカ領の防衛のためではないかなど、色々と推測して書きました。
sohujojo.hatenablog.comこのような条件が変更されたということも考えにくく、このような配備停止と言う事態になったことがさらに不可解です。
今後も事情通の方々の解析が進むでしょうから、それを見ていくしかないでしょう。
報道によれば、北朝鮮のミサイル技術は急激に進歩しており、このようなミサイル防衛システムで撃ち落とせる可能性はどんどんと低くなっているようです。
かつての弾道ミサイルであれば、上昇中の推進力制御で落下位置が決まるため、それを精密に計算し落下方向を確定させて迎撃ミサイルを発射するという対応が可能だったということですが、現在のものは落下中にも方向を変化させてずらすことができるそうです。
そうなれば、迎撃の成功の可能性は極めて低くなるでしょう。
北朝鮮からの発射直後に迎撃ミサイルを発射すれば対応可能かどうか。
さらに、ミサイル基地から発射する前に攻撃すれば対応可能か。
おっと、最後のはもはや「自衛」ではなくなってしまいました。