爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「あおり運転規制法」成立、ドライブレコーダーの普及でとんでもない画像が流れるが、実際の立証はできるのか。

ドライブレコーダーが広く普及したためか、運転中のトラブルの画像が報道にもあふれ、規制を求める世論が強くなり、規制する法律が制定されました。

jafmate.jp

最高で5年以下の懲役、免許取り消しなどの罰則が強化されています。

 

ちょうど時を合わせたかのように、またもあおり運転事例の報道がされており、運転席から拳銃のようなものをちらつかせるなどという、映像も流れています。

 

さて、そうは言ってもこういったトラブルは多くの場合双方に何らかの原因があることがあります。

上記の報道事例でも、あおり運転の容疑者は相手の運転が悪いと主張しており、「警察を呼んだ」と言っている場面が残っています(本当ではないようですが)

 

あおり運転自体の立証は被害者(とされる)側のドライブレコーダが録画していればできるかもしれませんが、それ以前のトラブルの原因まできちんと特定できるかどうか、疑問が残ります。

 

あの危険運転致死傷罪も、非常に厳しい罰則を定めたものの、その運用が難しく裁判も頻発しているということです。

あおり運転規制法もうまく運用できるのでしょうか。

 

 

さて、上記トラブルの報道を見ていて思ったことがもう一つ。

車を道の真ん中に止めて容疑者(拳銃をちらつかせた者)が車から降り、近づいてきて脅しますが、被害者が車を急発進させれば簡単に大けがあるいは死亡させることもできたのでは。

これは拳銃に対する防衛が大幅に正当化されるアメリカであれば、完全に正当防衛の範囲内でしょう。

しかし、正当防衛の成立に対して非常に厳しいという噂の日本ではやはり過剰防衛と認定されるのでしょうか。

まあ、トラブル相手の車の前にふらふらと出てくるという点で、すでに正常な判断ができない容疑者だとは思いますが、こういった連中も普通の顔をして運転をしているのが今の交通社会なのでしょう。

 

トラブルを避けるには、なるべく外出をしないこと。コロナ感染防止のためにも。

しかし、それが続くと人間社会ではなくなるのかもしれません。