今年の道路交通法改訂では、「あおり運転」の厳罰化を盛り込むそうです。
www.sankei.comあおり運転というものは昔からあったのでしょうが、ドライブレコーダーというものが普及したため昨年あたりからその映像が簡単に撮れるようになったためでしょうが、テレビなどでも報じられ、警察も動くといったことが増えたようです。
それをできるだけ防止したいということなのでしょうが、しかし「厳罰化」が進めば進むほどその立証が求められることになります。
それはそうでしょう。
運転免許が無くなるだけでも大変な影響を受けます。
加害者とされてしまったら生活できなくなる可能性もあれば、黙って処分を受けるわけには行かないでしょう。
裁判にまで持ち込んではっきりさせようとするでしょう。
あの危険運転致死傷罪も、酩酊や超高速運転などによる事故を罰しようとして最高懲役20年までの刑罰を設定しましたが、その運用はなかなか難しいようです。
あおり運転も、それを目撃しているのはたいていは当事者のみであり、周囲の目撃者の証言も正確なものはなかなか取ることはできないでしょう。
結局は、ドライブレコーダーの記録があるかどうかにかかっているのでは。
それもどこまで証拠能力があるでしょうか。
改ざんできるかどうかは、装置の仕様にかかってきますし、撮影の角度や鮮明度などによっても印象は大きく変わるでしょう。
この道交法改訂も、単なる「脅し効果」だけに終わるのでは。