クラシック音楽というものにはまだ一定の固定客がいるようです。
そしてプロのオーケストラ、音楽家という人たちもかなりの数になるのですが、彼らが十分な収入を得ているかというとそうでもないということです。
東洋経済オンラインに渋谷ゆう子さんという音楽プロデューサーの方がインタビューにこたえていました。
私も合唱という、音楽界の端の端っこでほんの少し活動(もちろんアマチュア)していますので、興味深いことです。
著名な指揮者などは1公演で1000万円ほどのギャラが支払われることもあるとか。
しかし楽団員の多くの年収は300-400万円程度。他の職業と比べても高いとは言えない程度です。
こういったオケの楽団員となるのは幼少から特別な訓練を行い、有名音楽大学を出た中でも一部だけの人に限られています。
コンサートの内情も書かれていますが、ホール定員はせいぜい2000人、それが入場料1万円を払ってくれても1回あたりの総収入は2000万円、さらに一流ホールは使用料が1日400万円ともなれば収入になる金額も知れたものでしょう。
そのため重要な収入源は補助金、つまり税金からの投入となります。
国、自治体そして民間企業からの金が入らなければどんどんと苦しくなります。
なお、こういった事情は日本だけでなく諸外国でも同様であり、補助金を一切受けないと言われるウィーンフィルは別格、ロンドン交響楽団も多額の助成金が頼り、フランスでは80%が助成金とか。
クラシック音楽界の見通しは暗いようです。
クラシックコンサートなどに来るという人はせいぜい人口の2%未満。
地方などでは2000席のホールを一杯にすることができるオーケストラはそれほどありません。
それに対し、日本では音楽大学というものが必要以上に存在している。
そこに進む学生数もオーケストラに就職できる数を越えています。
それを自治体などからの税金投入で維持していくのかどうか。
音楽大学進学者も卒業後音楽以外の道に進む例が多いはずだが、「音楽家にならなければ敗け」という価値観が支配的で敗者の視線が見えない。
どうなるのでしょう。
まあこれは野球や駅伝等のスポーツ学生も同様の問題なのでしょうが。