先場所優勝で大関に昇進し、今場所も期待を背負っていた正代関が小結高安との一戦で勝ったものの土俵外に転落し足を負傷しました。
昨日の取り組みは出てきたもののほとんど力が入らず敗れました。
以前もそういった例があり、あまりにも力士の身体を軽視した相撲協会の姿勢に腹が立ちました。
それは「なんであんなにバカバカしいほど土俵を高くしているのか」ということです。
土俵は正確な高さは分かりませんが、70-80cmほどは積み上げた上にあり、俵で仕切られた対戦場のすぐ外側は切り立った崖のような状況です。
そのため、場外へ出た場合はすぐにかなり下まで落下するようになっています。
それがスリリングな展開となるということもあるのでしょうか、かなり危険なことは明らかであり、これまでにも数多くの力士が転落して大怪我を負っているにも関わらず、その土俵構造を改善しようという話すら出てこないようです。
今回の正代関の取り組みも、高安に押されて土俵外に出ようとしたところを踏みとどまり逆に相手を投げて逆転勝ちしたのですが、その勢いで本人も土俵外に飛ばされ、さらに土俵下まで一気に落下してしまい足を打ち付けてしまいました。
これがもしも平面上の土俵であれば、怪我などすることはまったくなかったはずです。
相撲協会は、土俵の構造などと言うところに伝統を持ち出したいのでしょうか。
それより、力士ひとりひとりの身体が無事であることの方ははるかに重要なことでしょう。
期待の力士の怪我休場というのが、大相撲に対する気持ちを冷やすもっとも大きい要因です。
こんながっかりさせられる体験はもうこれっきりにしてほしい。