爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

何でも国債、この国の破滅はもう間違いない

パンデミックによる経済停滞を脱却しなければという非常事態対応で巨額の国債発行を行ったためか、もう財政規律などと言う言葉は忘れ去られ何でも国債で賄えばよいと言わんばかりのことになっています。

 

今度は、「脱炭素化」に使おうということです。

diamond.jp

GXとは何なのかよく分からないような言葉を使っていますが、どうやら技術開発向けの投資に使おうということです。

 

一方、軍事費(防衛費と言ってますが)の大幅増に加えさらに巨額の軍備の増強を目論んでいるようです。

これもその代わりに何らかの支出削減をするという話は全く出ませんのでやはり国債でまかなうというつもりなのでしょう。

 

どうも国債はいくら発行しても大丈夫だという考えが行き渡ってしまったようです。

完全に不感症となってしまったようです。

 

果たして本当にそうでしょうか。

パンデミック対応で各国とも巨額の財政支出増を行ない、それがどうやら欧米での大規模なインフレにつながったようです。

日本ではこれまでの経緯からすぐにはそうはならなかったようですが、これもいつまでも安泰というわけではないでしょう。

これまでが運よく推移したからこれからも大丈夫というのはあまりにも楽天すぎる考えでしょう。

 

財政赤字は政府の赤字であり国民経済は関係ないなどという、一見当然に見えるような言説を振り回す人もいます。

確かに国家財政と関係ないところで商売をしている企業などはそうでしょうが、しかし国民の多くは財政支出に大きく依存しているのが現実でしょう。

生活保護受給者、年金生活者、医療介護関係者などはもちろん、公共事業受注頼りの業者、国からの補助金にたかる政府首脳お友達企業などもその範疇です。

これらの人々は国家財政が破綻すればすぐに生活に関わってきます。

 

国債も返せるあてがあるところであれば、いつかは返済できるのでしょうが、脱炭素化などと言う不明確な将来しか見えないところに出して本当に還せるのでしょうか。

その技術が破綻したらそれと共倒れに国家財政も破綻ということになるのでは。

そして、もちろん軍事費は元が取れるはずもありません。

どこかで誰かが書いていたように、国債で軍事費を賄った国は必ず戦争に突き進むしかないというのが真実です。

それは少し考えればすぐに分かることでしょう。

経済を復活させるために国債投入というのも危険すぎる話だと思いますが、それ以上に危険なのがこの脱炭素化技術と軍事費へのものでしょう。

 

さてさて、私の寿命も残り少ないのですが、私の生きている間は日本国は無事かどうか、相当危うくなってきたように思います。