東京オリンピックにかかった総費用が1兆5000億円だったということです。
上記毎日新聞記事には「全体像が分からぬまま」だと批判していますが、全体像が分かろうと分からぬままだろうと、使ってしまったことは確かでしょう。
招致段階では7000億円と言われていたそうですが、そこからどんどんと積み上げ、噂では3兆円以上になるとも言われていましたが、いちおう公式発表では1兆5000億ほど、ただし裏に何があるかは不明です。
国と東京都、大会組織委員会の三者の合計額ということですが、いずれにせよ税金からの支出ではあるのでしょう。
それにしても「国の負担」ならいくら使っても良いかのような感覚になっているようです。
本当にそうなのかどうか、これもいずれはっきりするでしょうが、その時に分ってももう遅いかもしれません。
円安が進行する中、国債金利が徐々に上昇する動きを見せていますが、これに対抗して日銀は巨額の国債買い入れを行いなんとか金利を押さえようとしています。
しかしもはや買い入れるべき国債ももう残っていないのでは。
れいわ新撰組の山本代表は無いならもっと国債を発行しろといっているようです。
他の点では少しはまともなことを言っているかと注目していたのですが、国債については無限に発行しても良いかのようなことを言っているそうで、がっくりです。
コロナ禍対応で120兆円の国債追加発行を行ったということですが、それでも日本では金利上昇も物価上昇も起こらないので大丈夫、もっと行けということのようです。
どうやら「まだ大丈夫」と「いつまでも大丈夫」の見分けもつかず、その努力をする気も無いようです。
もしも120兆ではなくその百倍の1京2000兆円の国債を発行し、国民にバラまいていたらどうだったでしょう。
国民一人あたり1億円の給付金を配るイメージでしょうか。
その金を持った国民はすぐに街に繰り出しどんどんと物を買い続け、・・結局はハイパーインフレの到来は間違いないでしょう。
百倍などという極端な話をするからいけない?
では10倍ならどうでしょう、いや5倍なら、2倍なら。
そこには全く質的な違いはなくただ連続的に金額の差が続いているだけです。
すなわち、「どこまで発行したら破綻するのか」というのは理論的に決定できるものではなく、その状況次第で変わるのかもしれませんが、それでも必ず「どこかにある」
まあどうせ破綻しかけている日本経済ですから、この程度のことをやってもし破綻したならそれでもいいやというのかもしれませんが。
とにかく、この選挙でも各党「景気刺激」のオンパレードです。
どこが勝っても(まあ分かってますが)その方向で大盤振る舞いをやるのも間違いないでしょう。
そこにさらに使いたい誘惑がたっぷりの軍事力増強が加わる。
財政破綻で軍事力が強ければ何をするかも想像は付きます。