爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、ドイツの没落

欧米メディアの論調、そしてそれを丸呑みの日本の報道とはかなり違ったことを書いている田中宇さんの「国際ニュース解説」ですが、今回はドイツの没落について。

tanakanews.com

ドイツ向けのロシア産天然ガス供給がストップといったニュースが流れますが、ロシア産エネルギーに依存する率の高いドイツはかなり危機的な状況に陥っているようです。

 

そもそもパイプラインで天然ガスを送るというのはLNGなどと比べてもはるかにコストが安く、そのおかげでドイツは原発廃止とか風力発電転換などといったポーズをとることができました。

しかしロシアからのガス供給は平時の20%以下にまで落ち込み、今後さらに下がって0になることもあり得る様です。

 

ドイツのガスや電力料金はこの2か月で2倍、この2年で6倍にまで上がっているということですが、これは本当かどうか。

 

ウクライナ情勢が欧米報道のようにロシアの劣勢であるならその方向での停戦ということもあるのでしょうが、これも田中宇さんの得た情報では全く逆でロシアは余力を十分に残しているとか。

そしてアメリカやNATOは兵器を次々と供与することで戦争を長引かせようとしており、その結果ドイツの苦境はさらに長く続くというものです。

 

EUの実質的な指導者であったドイツの没落がどういう事態をもたらすのか。

答えは徐々に出てくるのでしょう。