爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ヨーロッパで急性肝炎にかかる小児が急増、日本でも発生。今判っていることについて忽那賢志さんの解説。

ヨーロッパ特にイギリスで小児の急性肝炎患者が急増しているというニュースが流れましたが、それについて忽那さんが「今判っていること」と題した記事を書いていました。

news.yahoo.co.jp

ヨーロッパで多いようで、特にイギリスでは111人の患者が出ていますが、アメリカやイスラエルでも発生、日本でも3人の患者が出ています。

患者の年齢は3歳から5歳が多く、1名が死亡、複数の患者が肝移植を必要とするほどの重症ですが、多くは回復しているようです。

 

現時点ではその原因としてはどの病原菌かは判明していないのですが、患者から多く検出されるのはアデノウイルスだそうです。

 

実はイングランド全体でアデノウイルス感染者が増加しているということで、やはり新型コロナウイルス感染者拡大との関連が考えられるそうです。

 

新型コロナ感染者急増に対処するために隔離や外出禁止などの処置をとったため、インフルエンザ感染者が減少したという影響が出たのですが、アデノウイルス感染症も同じように感染者が減少しました。

その反動で全くその免疫を持たない小児が増加し、そこにアデノウイルスが広がる要因があるようです。

 

とはいえ、まだ急性肝炎患者の急増の原因は確定していませんので、広く感染症の対策を取っていくことが感染予防のためにも大切のようです。

特に新型コロナウイルスの場合はあまり無かった接触感染が原因である可能性も強いのでその対策も入念にする必要があるかもしれません。

小さなお子さんの居る家庭では心配が増えるかもしれません。