爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

記事のタイトル見て良いこと言ってるなと思ったらまた忽那さんだった「施設入り口での検温は有効なのか」

パラパラっと各種ニュースのタイトルを見ていたら良いこと言ってるなと思ってよく見たら、また忽那賢志さんでした。

news.yahoo.co.jpそのタイトルは「新型コロナ感染者を見つけ出すために、施設入り口の検温は有効なのか?」というものです。

 

「十分なコロナ対策をやってます」ポーズの付け方の大きなものの一つがこれでしょう。

係員が手持ちの検温器を持ったり、自動式の機械を置いたり(これもかなりの価格でしょう)それで入る人をすべて検温するということは、多くの施設で行われています。

 

記事中にもあるように、病院はほとんどやっているのでしょう。

私の良く行く図書館や博物館にも置いてあります。

 

しかし、感染拡大の始めの頃から私はこれには大きな疑問を持っていました。

最初から「無症状または軽症状感染者が非常に多い」という情報があったわけですから、これをやっても引っかからない感染者が多数すり抜けているはずです。

さらに、「別の要因で熱がある人」をはじき出すというマイナスも無視できません。

実は真夏のしかも真昼間、上記の図書館にしかも歩いて行った時に体温を自動検温したら38℃以上が出てびっくりしたことがありました。

もちろん、家を出る前は全くの平常で平熱、何の問題もなかったのですが、こういうこともあり得ます。

 

忽那さんの記事ではさすがにプロらしく他の問題点も列挙しています。

 

そもそも、発熱とは何℃以上かということも曖昧ですし、さらに日本では通常は脇の下で深部体温を測るのにこういった測定機器は額の外部体温をチャチャっと測るだけです。正確性には非常に問題があります。

さらに、この新型コロナウイルス感染では「発熱」という症状が出る患者は全部ではないということもあります。

スイスの調査では、「38℃以上」の発熱で検査した場合新型コロナウイルス感染患者の83%を見逃すという結果が出たそうです。

 

忽那さんもさすがに「検温に意味はない」と言っているわけではなく、総合的に感染対策の一部として考えるなら有効に使えるということですが、それが「感染対策やってますポーズ」のご神体になるのでは意味がないということでしょう。