爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

欧米で新型コロナウイルス感染者急増、オミクロン株のせいなのか。

フランス、イギリスなどヨーロッパ各国やアメリカでまたも新型コロナウイルス感染者が急増しています。

そのほとんどはオミクロン株ということです。

www.yomiuri.co.jp

ワクチン接種者の比率が伸び悩んでいたとはいえ、少なくとも過半数の人々が接種済みのはずですが、それでもこのように感染者急増が起きるのはなぜでしょうか。

 

一つには、この新型コロナウイルスにおいてはワクチンは完全に感染を防御することはできず、せいぜい重症化予防程度の効果しかなかったという可能性です。

そうであれば、「ワクチンを打ったから大丈夫」などと言う認識を持たせたことは誤りであり、「ワクチン打っても行動は一緒に」としなければならなかったのですが、それでは接種しようという気にならないという読みがあったのでしょうか。

 

もう一つは、ワクチンの効果の減少が思いのほか早く起き、すでに感染予防の効果がかなり落ちているかもしれないということです。

ヨーロッパ諸国はワクチンを他国に回すことを抑えてまで、自国民への接種を急ぎました。

それが今になって効果の減少も一番早くなってしまったという皮肉な結果になったということでしょう。

 

さらに、「オミクロン株はワクチン効果の枠をはみ出ている」という可能性もあります。

ウイルスの構造面でも多くの変異箇所があるようですので、ワクチンや抗体が攻撃する部分の変化があればその効果も落ちてくる危険性があります。

そうなると「オミクロン株対応ワクチン」というもので防御しなければ十分な感染対策は不可能となります。

 

日本でも徐々に感染者が増加していますが、このウイルスはまだほとんどがデルタ株のようです。

増加しているのは、忘年会や帰省など社会的な動きの増加によるものでしょう。

正月にかけてさらに増加は続くでしょうが、それにオミクロン株置き換えが加わると一層感染者急増に拍車がかかるかもしれません。

 

なお、ついでながらギリシャ文字のアルファベッドで変異株の名称が付けられていますが、オミクロンまで来るとあと9文字しか残っていません。

パイ、ロー、シグマと続き最後はオメガになるのですが、そのあとはどうするのでしょうか。