中国で主要な電力供給減の石炭火力発電の発電量が減少し、電力不足が問題となっているということです。
原因は石炭の価格上昇、石炭生産も多くは中国国内なのですが、炭鉱での事故続発で安全審査を厳格化しているため石炭生産量が減って価格が上昇しているということです。
二酸化炭素排出量削減のためかとも書いてありますが、そんなことを気にする中国ではないのでこれは間違いでしょう。
炭鉱の安全審査と言う方も、何らかの政治的な思惑があってのことかと思います。
多少の不安があっても生産量が必要なら考慮するはずもないので、裏の目的があると考えた方が確かでしょう。
これも、恒大集団の問題やIT企業などに対する締め付け強化といった中国国内での経済活動に関する潮流の変化の一環ではないかと思わせられます。
それが中国国内の乗り遅れた大衆に対するポーズなのか、中国に表向き厳しい態度を取りながら中国産の物資への依存を強める国際社会への揺さぶりなのか、様々な可能性はありそうです。
バイデンは冷戦は繰り返さないと言っていますが、かつてのソ連にはほとんど経済活動の関係は無かったアメリカとは違い、中国に隅々まで関わっている現代の世界では冷戦など起こしようもありません。
裏では密接につながり、表の顔だけは強そうに振る舞う、複雑な冷戦となりそうです。