太陽光発電のソーラーパネルは中国製が圧倒的に安いため、世界のマーケットを支配しています。
しかし、その中国製ソーラーパネルは実は安い石炭火力発電による電力で作られているという話です。
記事はウォールストリートジャーナル日本版で、有料会員でなければ全文が読めないという代物ですが、最初の部分だけでも十分意味は分かります。
その部分での論調は、価格が安いために世界中を席巻している中国製ソーラーパネルは実際は安い石炭火力発電で作られているので、その二酸化炭素排出はかなり多量になるということです。
そんなことはどうでも良いのですが、色々と参考になることがあります。
まず、石炭火力発電のコストは非常に安いということ。
中国の石炭は国内生産がほとんどでしょうが、輸送費こそかからないものの、採掘コストがそれほどまで安いとは思えませんので、やはり石炭火力発電自体の経済コスト、エネルギーコストは非常に低いということを如実に表しています。
さらに、いくら「再生エネルギー」などと言っても実際は化石燃料をたっぷりと使って作るしかないのだということもはっきりと示しています。
つまり、これからも隠れて石炭火力発電を十分に使いこなしていく中国は経済的にも有利になるということです。
ヨーロッパの国からの締め付けがきついからと言って、簡単に石炭火力を廃止などと言っていると結局は中国の敵では無いということでしょう。
まあ、「やはりそうだったのか」という感想なんですが。