爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「時代と共に消えゆく遊び」内田元明著

著者の内田さんは1943年八代市の生まれ、少年期を郊外の海山で過ごしました。

副題にもあるように、1955年(昭和30年)の故郷の様子を細かく描いた挿絵を添えて描写しました。

内田さんが小学校高学年のころのことでしょうか。

 

今では許されないことですが、当時はまだ山鳥やスズメなどを捕らえて食べるといったことも子供の遊びの一つでした。

巧妙な仕掛けを作り鳥を捕まえるという、なかなか今では大人でもできないようなことをしていたようです。

他にも魚や貝などを獲ってこれも食べる。

「遊び」というより「生活」そのもののようですが、これも当時の社会の姿だったのでしょう。

 

今でいう「遊び」らしいものは最後にちょっとだけ触れています。

とはいえ、これも竹から自作する竹馬、竹とんぼ、水鉄砲といったもので、これも小学生が作るというのは今では困難でしょう。

 

かつての子どもたちは非常に生活力が強かったということなのでしょう。

 

なお、この本は電子書籍で、八代市立図書館の電子図書館というコーナーにありました。

図書館が現在休館中で、仕方なく電子図書館を覗いていたら面白いものがあると見つけたものです。

一般に販売されているものかどうかわかりません。

 

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