昨日朝の記事でも内田樹さんの研究室から引用しましたが、続けて取り上げます。
あまり外出できないんで、外界のネタを思いつきません。
内田樹さんが新刊の「サル化する世界」という本を出版されたのですが、それがすごい売れ行きだとか。
そこで某新聞がインタビューしたいと言ってきたけれど、面倒なので文書回答にしてしまったそうです。
私もまだその本は読んでいませんので、インタビューがどの程度本の内容と関係してくるかということは分かりませんが、尋ねた人も一応は本の内容に合わせているでしょう。
売れているというのは、なんといってもタイトルのおかげでしょう。
内田さんも十分にそれは認識しています。
ただし、内容もサル化ということに関係しており、これは「朝三暮四」という故事にもあるように、未来のことを考えずに今さえ良ければよいというのを「サル化」と言っているという、サルにとっては失礼な話です。
子どもの教育ということも触れられていますが、ほんの少し前までは人間は農業的な時間の流れの中で考えていられたので、子供もその「植物的時間」で成長を見守っていたのが、現在では株取引がマイクロセコンドで行われているように、工業化社会から情報化社会に進むにつれ人間の感覚も高速になったものの、子供の教育はそれではできないだろうということでしょう。
時節柄、新型コロナウイルスについても聞かれていますが、内田さんの見方は、「ウイルス流行は仕方なし、ただし政府の対応は劣悪。それは政府担当者が「専門家の専門的知見」を軽んじたから。これまでもそういった態度でやってきたから」というものです。
さて、この本どうしますか。買うか、買わないで図書館に入るのを待つか、中古が出るのを待つか。
ちょっと高そう。