(本書題名は 耳コピ 力(りょく)アップ術」です。「ミミコピカ」ではありません)
「耳コピ」といっても知らない人には何のことか分からないでしょう。
レコードなどで聞いた音楽を楽譜に書き取ることを言います。
人気バンドの演奏などを自分でもやってみたいという時に、これができれば楽譜が出版されるのを待って買う必要はありません。
ただし、非常に高度なレベルのもので、音楽理論や楽器の知識、さらに音程を聞き取る耳の良さまで必要なものです。
これを本で教えてやろうというありがたい?本です。
著者の永野さんは、少年時代からバンドでギターを弾き、その後音楽大学で作曲を専攻して今はタイトル曲やCM曲を作曲したり、音楽学校で指導したりという、こういった本を書くにはうってつけの方のようです。
さすがに紙の本だけ読むのでは無理と言うことで、ネット上に参考となる音楽ファイルを置いてあり、それを聞いてから本を読めば理解しやすいということです。
最初はさすがに「耳の訓練」
聴音という、基本の基本でしょう。
これはやはりたくさんやって慣れるしかないのでしょう。
理論はたっぷりと書かれています。
コードも理解しなければいけないし、そこにはコードの種類からコードファミリーなど、これが難しいという人には少し敷居が高くなっています。
さらに実践編。
実は今では音楽ソフトがあれこれと出ていて、無料ソフトでもかなり使えるようです。
これを使って実地でやっていくというのが実践編の内容になっています。
使い勝手のよいソフトに慣れていけばかなり自由に耳コピできるようになるのでしょう。
実は私もかなりの音楽ファン。
昔から楽曲コピーができれば良いなと思っていましたが、あまりの難しさに断念していました。
もしかしたらこの本のようにやればできるのかもと、少し期待を持てるようなものでした。
といっても図書館の本で試すわけには行かないのでどっかの古本を探すかな。