相変わらず店舗でのマスクの品切れは続いており、なかなか入手が難しい状況です。
そのためか、「手作り布マスク」についてあちこちで見ることがあります。
(ただし、それに使う布やゴムも品切れ気味ですが)
布マスクなどはウイルスの大きさから比べればがら空きのスカスカなので効果など無いという話も聞きますが、その点の状況について内科医NATROMさんがブログに書いています。
natrom.hatenablog.com文科省が子供には手作り布マスクをと呼びかけたそうですが、もともと布マスクにはウイルス感染の予防効果は無いという話もあります。
WHO(世界保健機構)とCDC(アメリカ疾病管理予防センター)のレポートによれば、医療用マスクの代わりに布マスクを医療従事者が感染予防の意味で使うことには意味がないとされています。
ただし、これはあくまでも「医療従事者が自分は感染していない時に感染予防のため」という条件の話です。
普通の人が人ゴミの中に出かける時には一定の効果はあるようですし、自分が感染者でウイルスを撒き散らさないという目的には意味があるようです。
なお、よく言われているように「ウイルスが付着した手を無意識に鼻や口に持っていくのを避ける効果はある」というのは違うようです。
というのは、マスクをしている時にはしょっちゅうマスクを手で触れることがあり、マスクと手の双方にウイルスが広がることはよくあるようで、マスクを取った後に触れることはありそうですし、なにより目はマスクから出ており手で目をふれることを防ぐことはできません。
それでも布マスクには一定の効果があり、それは次のような理由からです。
「不足しがちな貴重なマスクを不適切使用で消費されるぐらいなら、布マスクでもしてもらったほうがありがたいということだろうか。」
皮肉たっぷりです。
しかし、これが一番真実に近そうです。
なお、布マスクに限らず高性能マスクでも、一般の人が使っている様子を見れば多くは不適切な使い方をしており、何の役にも立っていません。
マスクつけるなら鼻まで覆う。マスクをつけたら、そのマスクは汚染されていると考えるべき。触ったら手を洗う。外したときも手を洗う。できれば使い捨てだが、再利用するとしても、無造作にポケットに突っ込んだりせずに、慎重に密閉可能な入れ物に入れる
これを守らなければマスクをしても効果なし。
まあ、子供がいい加減な使い方をするのであれば、貴重な高性能マスクを使わせる意味はなく、布マスクでもさせておけという意味での文科省談話だということは、ちょっと考えすぎでしょうか。
NATROMさんは触れていませんが、高度にストレス状態の都会などではマスクをしていない人に対して近づかないだけならまだしも、咳をしたら殴りかかる人まで出てきているとか。
そういった連中対策のためにも、せめて布マスクをしておくというのは意味があるのかもしれません。