爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「空間除菌」は危険すぎる

プレジデントオンラインでまともな主張がされていると思ったら、名取宏さんの文章でした。

つまり「NATROM」さんのことです。

president.jp

新型コロナウイルス感染が止まらない中、「免疫力増強」の一連の食品群と並んで目につくCMが「空間除菌」です。

 

しかしもっともらしい事を言っていても実際にはこの空間除菌というものは効果が検証されているとは言えず、しかもそれを使うことによって事故が起きたということもあります。

 

記事表題にあるように「気休めにしては危険すぎる」ということです。

 

医療用器具としての認定なども受けていませんので、実際にはこれらは「雑貨」でしかありません。

そのため、医療効果をうたうこともできませんが、CMなどではあたかも効果があるような言い方がされています。

しかし、実際にはそれは巧妙にぼかされています。

 

「99%のウイルスを除去」などと言っていますが、しかし「ウイルス感染を防ぐ効果がある」とは一言も言っていません。

これを言ってしまうと法律違反になるからですが、消費者が「ウイルスが除去されるなら感染も防げるだろう」と感じるのは「消費者の勝手」ということです。

 

国の消費者庁も感染防御の効果はなく、目や粘膜に害が出る危険性がるということを繰り返し指摘しています。

しかしそれをきちんと報道しないのはマスコミのCMスポンサーへの配慮でしょうか。

 

単に気休めなら「アマビエ」の絵でも貼っておいた方が、少なくとも有害ではないようです。